鳥、豚、牛。私が好きな肉類の順番だ。子どもの頃とは順位が逆になった。20代ぐらいまでは、牛牛牛って感じで焼肉にすき焼、しゃぶしゃぶ、ステーキ、鉄板焼きなどが大好きだった。
最近は、牛は一口ぐらいでいっぱいいっぱいな感じになる。美味しいとは思うが、後が続かない。次の日も続けて食べようとは思えなくなってしまった。だらしない。
豚肉は、なんといってもトンカツが王様だ。体重を気にしないで生きていけるのなら、私は毎日でも食べたい。朝でも深夜でも食べたい。
もともと、目玉焼きやソーセージ、ハムなんかにもソースをかける“ソースマン”である私にとって、普通のソバ屋のカツ丼はたいして有難くない。ソバつゆと卵とじで味わうより、やはりソースをべったりかけて食べたい。
東京ではあまり見かけないが、群馬とか栃木あたりの関東エリアはソースカツ丼が結構ポピュラーだ。油とソースが混ざり合った感じが白いご飯に絶妙にマッチする。いくらでも食べられそうな気がする。
都内で極上ソースカツ丼が味わえる店をご存じの人は、ゼヒ教えてください!
成田発の早めの午前便で海外にいく時は、アホみたいな時間に自宅を出発させられる。普段、朝飯を抜かない私もこの時ばかりは何も食べずに出かける。そして空港について手続きを終えると一目散にレストラン街のトンカツ屋に走る。
その頃には空腹太郎になっているので、朝から生ビール片手にトンカツをむさぼる。ヒレカツ定食ともう一品、単品で一口カツを頼んだりする。
一口カツを、「もう一口だけ食べたい時のカツ」だといつも錯覚する私は、小ぶりのカツが3つも4つも入っている姿に感激する。残さずに余裕で食べる。
長距離フライトの際には、ヘタをするとテイクアウト用のトンカツ弁当を購入して機内に持ち込む。機内食が苦手な私には、熱々じゃなくても嬉しいツマミになる。
話はそれるが、どうにも機内食が好きになれない。ビジネスクラスなんかで、見た目がそれなりの食べ物が運ばれてきても、あまり嬉しくない。丁重にお断りして、機内に持ち込んだ寿司やトンカツ、酒肴になりそうな惣菜や珍味類を肴にアルコールを呑んでいることの方が多い。
機内持込み荷物が食べ物で結構かさばってしまうのが困りものだが、配膳用カートごと一斉にチンしたような旨くもない料理を食べるなら、好きなものを持ち込んだ方がいい。機内食ファンの人、スイマセン。。
上等な押し寿司や前日の晩にお寿司屋さんに作ってもらったバラ寿司あたりが私の定番。ステーキサンド、カツサンドあたりも食べやすくて良い。デパ地下あたりを探検すれば、冷めても旨いものって結構ある。
シュウマイとか漬け物なんかも酒肴にはピッタリだが、周りのお客さんが食事をしていない時間に食べ始めると、独特な臭いを振りまいて迷惑をかける。
ちなみに機内食ばかり食べている乗務員の間では、飛行機事故で死んでも乗務員の死体だけはいつまでも腐乱しないという笑い話がある。それだけ機内食には防腐剤を使っているというジョークだ。
さて鳥、豚、牛の話だ。ちなみに食べ物には異様な執着を見せる中国では、古来、上等な肉料理といえば、鳥、豚、牛の順番になる。アメリカナイズされたせいで、「牛が王様!」みたいな思い込みをしてしまった戦後日本人とは大きく異なる。
確かに高級中華料理に牛が仰々しく出てくるイメージはない。一番格上扱いの鳥については、ニワトリという意味の鳥ではなく、ガチョウや鴨、アヒルといった家禽類の総称という意味合いだ。
北京ダックしかり、ガチョウのローストしかり。確かに名店の名物料理に牛が出てくることはないように思う。
鳥肉、それも地鶏系の旨さは最高だ。ひょっとすると鳥、豚、牛という順番は、天然というか野生の状態でそれぞれを食べてみればよりピンとくる話なのかも知れない。
地鶏に対抗して、地豚とか地牛という言葉は聞いたことがない。ブランド豚、ブランド牛はあるが、地豚、地牛とはいわない。ブランド化イコール人工制作物的な意味合いだから、いわば天然モノとは呼べない。
野生の豚、野生の牛、いずれも食べたことはないが、それこそ臭みと固さで閉口するらしい。天然モノ、野生モノというジャンルで考えると、やはり鳥、豚、牛の順番は正しいのかも知れない。
今日はダラダラとしょーもない話を書いてしまった。お腹がすいていたみたいだ。
2009年2月24日火曜日
鳥、豚、牛
ラベル: 中年グルメ
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