また温泉に行った。年末からの3~4か月、やたらと温泉づいている。これも加齢現象のひとつなのかと心配になる。
今回訪れたのは伊香保温泉。関越自動車道に乗りやすい立地に住んでいる私にとって、ボーと車を走らせていれば到着する気軽なエリアだ。
過去に10回は行っていると思う。若い頃は日帰りでも出かけた。手軽に行ける「にごり湯」という意味で気に入っている。
泊まったのは、「ホテル木暮」。ここにも3回は来ている気がする。大型旅館だが、大型旅館ならではの良さが詰まっている。
隠れ家系しっぽり旅館も捨てがたい、大型の宿ならでは楽しみはそれはそれで捨てがたい。すいている日に泊まれるなら大型系は実に贅沢な空間になる。
「ホテル木暮」は、なにより北関東最大規模をうたう大浴場が絶品。午後の時間帯に男性用になる方は特に露天風呂が広く、そこにいるだけでウキウキする。
伊香保温泉の象徴である茶褐色というか赤銅色のにごり湯である「黄金の湯」が大きな露天風呂にバンバン注がれている。透明な温泉よりもどこかジワーッっと染み渡る感覚に浸れる。
2年ほど前に行った時に比べて、一部リニューアルしたようで、露天風呂が増設されていた。どん欲な企業努力に感心する。
もともと、大昔に伊香保の黄金湯を割り当てる際、ホテル木暮の初代だか先祖が地元の筆頭家になったそうだ。現在でも、伊香保名物・黄金の湯については、総涌出量のうち、実に4分の1強をこの宿が使用しているとか。
大浴場は露天だけでなく屋内もバラエティー豊かで、ずーっと風呂で過ごしていても飽きない。サウナだって大きく、ミラーボールみたいな悪趣味な照明で楽しませてくれる。おまけに一定時間ごとサウナ石に天井からシャワーが降り注ぐパフォーマンスもあって飽きない。
豊富な湯量にアグラをかくわけではなく、しっかり客本意の設備投資をケチらない姿勢がエライと思う。
宿泊日によっては、比較的手頃な値段で露天風呂付きの部屋に泊まれる。部屋付露天の大きさや風情は良いのだが、温泉が引かれていない点はマイナスポイント。でも、小さい子供連れなんかは、子供入浴はここで済ませられるためメリットはある。おまけにこの部屋を選んでおけばチェックアウトの時間も標準より長めで、朝の時間がノンビリできる。
食事は、普通にちゃんとしている。群馬の山の中で素晴らしいモノを食べようと考えなければ充分納得できる水準。今回は、個室の食事処でアレコレ楽しんだ。一品一品運ばれてくるわけではないが、ポイントになる料理屋メインの食材は、タイミングを見て運ばれてくる。
活きたアワビは踊りながら目の前で焼かれていたし、釜飯の味付けも素直に美味しかった。お刺身もまとも。ちょろちょろした細かい料理も不快なものはなく、充分贅沢な気分になる。
この日は、焼きタラバがハイライト的位置付けだった。立派なサイズで身もしっかり入っており、量もOK。伊香保でタラバというのも微妙だが、思った以上に美味しかった。写真は、むさぼった後のカニ。満足。
とにかく温泉を全身に染み渡らせたい気分なら、結構オススメの宿だと思う。
2009年4月10日金曜日
伊香保 ホテル木暮
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