ダイエットを意識してもうすぐ1か月。だんだん楽しくなってきた。基本コンセプトは、「運動しないでウマいものを食べながら痩せる」という斬新なスタイルだ。
一応7キロぐらいは落ちたが、悲しいことに元の重量が重量だけに気付く人はいない。小錦が30キロ痩せても気付く人は少数派だろうから、それと似たようなものだ。これからが勝負どころだ。
ダイエットの目的は単にバカ食いのためだ。いまさらスタイルがどうこう言う気はない。ウマイものをドカドカ食べるには、何年かに一度はある程度体重調整をしておかないとまずい。
それ以外には体型変化のせいでスーツを新調するのがイヤなことも理由のひとつだ。あとは、遠からず行く予定の水中撮影旅行の際に、水中で息があがって死にそうになるのが恐いという理由もある。
さてさて、私のわがままダイエットの話だ。サラダにノンオイルドレッシングをかけて空腹をしのいだり、満腹感を覚えるゼリーやドリンク剤を食事代わりにするようなイマドキのダイエットは楽しくない。
どうせならウマいものを食べながら体重も落としたい。
かといって、そんな都合の良い話はない。私の場合は、朝と昼は結構我慢してい
る。問題は夜だ。酒を呑む時間帯にダイエットのせいでストイックな気分になるのはイヤだ。
酒自体にカロリーがあるわけだが、酒をやめてまで体重を気にするのはイヤだし、酒を呑む以上、ウマいつまみは不可欠だ。
そこで出番なのがカニだ。この9月は随分カニを食べた気がする。シルバーウィークの夕食も自宅で何回も毛ガニを丸ごと一杯食べていた。外食でも「かに道楽」に何度も行った。
甲殻類アレルギーは、花粉症と同じく、コップの水があふれるようにある日突然発症すると聞いたことがある。私もそろそろヤバいかも知れない。
肉や魚のカロリーを調べてみると、やはりカニは相当優等生だ。その他には貝類、海老類、イカ、タコあたりもまあまあ。あとは白身の魚も悪くない。
わがままの言えるお寿司屋さんでこれらをちょっとづつ食べれば、カロリー摂取は少なくて済む。
そして珍味だ。尿酸値とかコレステロールという問題は私のダイエットには関係ない。珍味の良さは「チビチビと舐め舐め食べる」という点だ。
イカの塩辛を例にとる。同じイカでも縁日のイカ焼きは大きく口を開けて頬ばる。刺身にしても、一切れのサイズは間違いなくこま切れになった塩辛よりも大きい。塩辛ならチョロチョロと味わって酒の肴としては最高だ。
同じ理屈は、カニミソだろうとウニだろうと同じだ。カラスミやアンキモだって同様だろう。キモ系の食べ物なら頬ばるという行為は無縁だ。意地汚くチビチビ食べるほうが実際に美味しい。健康面は別として物理的な絶対量としては少なくて済む。
先日、そんな私が大喜びする珍味に出会った。高田馬場・鮨源の中堅の板さんが最近凝っている燻製シリーズの一品だ。
正体はツブ貝の肝。これを専用の味付けをした上で燻製にしたもの。クリーミーなチーズみたいな仕上がり。旨味凝縮!って感じだ。
ツブ貝の肝自体は、アワビのキモなんかに比べて淡泊なのだが、逆にそれが燻製にした時の収まりの良さにつながっているようだ。
沖縄の「豆腐よう」を食べる時のようにほんの少しづつ食べても口の中に存在感がある。ダイエッターには最高だし、そうじゃない人でも酒飲みなら間違いなく気に入るはず。
同じく高田馬場・鮨源では、最近ふぐも常備されている。長嶋茂雄元監督はフグ刺しを一気に10枚分ぐらい箸でガーッとすくって食べるらしいが、エセ富豪の私としては、1枚づつもったいぶって口に運ぶ。
この「ちょっとづつ」がダイエットの鉄則だ。
フグ刺しにつきものの、フグ皮は特製わかめサラダにトッピングしてもらう。特製わかめサラダなどというと大げさだ。何のことはない。単にわかめを盛ってもらって、ポン酢をかけただけだ。
でも、フグ皮をトッピングすることで立派な一品に見える。これまたダイエットには最高だ。わかめなんかは気軽におかわりを頼める。店にとっては料金のつけようがなさそうで申し訳ない話ではある。
書き連ねるとキリがないので、わがままダイエットについては、明日も続きを書いてみたい。
2009年10月1日木曜日
わがままダイエット
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