2010年1月5日火曜日

「Wii」にやられた

本年もよろしくお願いします!

年末は函館や山中湖にちょろっと出かけた。それ以外は基本的にノンビリしていたのだが、今年の正月は「Wii」にやられた。

酔っぱらって「ウィーッ」って叫んでいたわけではない。テレビにつないで遊ぶイマドキのゲーム機だ。

持っている人にとっては、何を今更的な話だろうが、私にとっては相当なカルチャーショックだ。

小学校2年生の娘が欲しがっていることは知っていたが、安々と買い与えるような親ではない。こう見えても厳格なつもりだ(誰も認めてくれないが・・・)。

そうはいっても「Wii」は大人も楽しめるらしい。フィットネス系のプログラムが結構豊富だと聞いていたので、私自身ちょっと興味を持っていた。

年末のある日、家族サービスのつもりで帝国ホテルまでランチを食べに行った。バイキング料理を前に子どもにアレコレうんちくを語りながらグビグビ飲んでいたウザッたい私だ。

すっかり上機嫌になったのがそもそもの失敗。帝国ホテルを後にしてフラフラと銀座を散歩。ホロ酔い気分のまま運悪く博品館でおもちゃ見物。

いろんな店が閉まったあとの夜に酔っている分には問題ないが、昼間からホロ酔い散歩をすると衝動買い太郎に変身してしまう。非常に厄介な問題だ(昼から酔わなければ済むのだが)。

この日も気持ちが大らかになって、ついつい「娘のために」という大義名分を持ち出し、「Wii」のコーナーで店員にアレコレ尋ねた。

結局は大人がフィットネス系にバリバリいそしむには何をどれだけ揃えれば良いのかという質問に終始した。そしてカモ状態の私は店員に言われるがままに色々と購入してしまった。

5万円近くが吹っ飛んだ。マジでびっくり。子どものオモチャだと思っていたのだが、あまりに高い。レジに立ちつくす私。やっぱりやめたとも言えず、一気に酔いは冷めた。いろいろ揃えすぎたらしい。

値段のことをブツクサ言われた娘はすっかりイジケモードだ。考えてみれば、ねだられたわけでもないのに私が勝手に買ったしまった。なぜか叱られている娘も確かに気の毒だ。でもやっぱり、おもちゃにしては高い。

この手のゲーム類は本来大嫌いなのだが、今回ばかりは一生懸命いじってみた。想像以上に高かったので元を取ろうと意地になっている。ちょっと情けない。

でも必死にいじったおかげで、イマドキのこの手の商品の凄さを思い知った。もはや「テレビゲーム」「おもちゃ」というカテゴリーじゃないのだろう。今頃実感した。やはり実際に買ってみないと世の中の旬は分からないのだと痛感した。

「Wii sports」というソフトと「Wii fit plus」というソフトをアレコレ試したが、正月の休み期間中ずーと筋肉痛だった。相当な運動効果がある。画像はわが家の居間でトレーニングに励むわが家の女房殿だ、いや、松嶋菜々子が宣伝しているCMの画像だ。

闇雲に走ったり歩いたりするより、よほど気が紛れる。夢中になって身体を動かしてしまう。中年こそ使うべきだろう。

ジョギングやサイクリングといったまともなメニューに飽きたら、スキーやテニス、ボクシングなどのゲームで遊べば汗だくでヘトヘトになる。ダイエットにも良さそうだ。

私の筋肉痛の原因は。ボクシングゲームだろう。臨場感たっぷりだ。相手をぶっ飛ばした時の快感に結構はまる。なによりも熱くなれる。

それにしても、イマドキの子どもにはこんな進化した“おもちゃ”があるのかと思うと複雑な気持ちだ。

インドア派の子どもなんて気色悪いと思っていたが、下手に外で遊ぶより、「Wii」で遊ぶ方がよっぽど運動能力がアップするかもしれない。なんか微妙だ。

「Wii」が親子のコミュニケーション作りにも最適とか言う人がいるようだが、わが家の場合ちょっと事情が違った。主導権争いをめぐって正月三が日、娘と随分ケンカになった。

穏やかな親子関係が崩壊の危機だ。だいたい、この手の機械を操るには子どもの方が飲み込みが早い。もたつく父親は尊敬されない。

野球やテニス、ボウリングといった対戦ゲームで連戦連敗の私。これまで維持してきた父親の権威も怪しくなってきた。

穏やかだった去年までの親子の日々が懐かしい。

2 件のコメント:

rinrin さんのコメント...

富豪記者様

お嬢様との素敵なエピソード♪
微笑ましい新春の風景が伝わりますね!
帝国ホテルを後にして博品館へ…なんと絵に描いた様な良きお父様なのでしょう。

その界隈は富豪記者様の夜のお庭ですから、昼夜、きちんとパトロールを欠かさず…感心致します。

本年も鋭い視点で豊富な話題を提供して下さる事を楽しみにしています!!

富豪記者 さんのコメント...

rinrin さま

本年もよろしくお願いいたします!
年末年始はいかがお過ごしでしたか。

主観だらけの雑感ばかりですが、
今年もお読みいただければ幸いです!