2013年7月8日月曜日

ヤマモトマサ!


ちょっと前の話だが、サッカーのカズがJリーグ最年長ゴールを更新した。46歳と4ヶ月。すっかり白髪混じりになっても、キレのあるシュートをぶち込んだ映像にはシビれた。中年業界の星だ。

思えば、Jリーグ発足が20年前のこと。その頃から既にスター選手だったのだから恐れ入る。走りっぱなしのサッカーの運動量は相当なものだ。あの年齢での活躍は素直に賞賛に値する。

40代のゴール数ではジーコが記録保持者だとか。なんとか追いついて更新して欲しいものだ。

さて、ここからが本題である。

カズの凄さは誰もが認めるが、カズよりも地味な存在のスゴイ人といえば、なんと言っても「山本昌」だろう。

来月48歳になる現役最年長ピッチャーである。


客寄せパンダではなく、功労者扱いでもなく、純粋に一軍の戦力として働いているのだから大変な話だ。

歴史的な選手と言っても大げさでは無い。48歳である。

何十年か経って野球好きの孫に向かって「イチローの現役時代をリアルに見ていたぜ」と自慢するのと同じぐらい「ヤマモト・マサ、見てたぜ」というネタは貴重だと思う。

50歳に手が届くのにビシビシ投げるピッチャーなんて今後そうそう現れるはずはない。彼のピッチングを何気なく見ているだけで「歴史の証言者」になれるわけだ。

山本昌。ウィキペディアで見てみたら、ベンツにBMWだけでなく、フェラーリとかランボルギーニミウラまで持っているそうだ。

山本昌、恐るべしである。

ストレートの球速は三十代は130キロ代前半だったのに、40を超えてから140キロを超す速球を投げ始めたそうだ。

山本昌、恐るべしである。

ラジコンの腕前もプロ級で全日本選手権で入賞しているらしい。

山本昌、恐るべしである。

山本姓の選手が他にいなくなったのにゲンをかついで、いつまでも任侠みたいな登録名を変えないらしい。

山本昌、恐るべしである。

父親が1966年度のNHKのど自慢全国チャンピオンになったらしい。

山本昌、恐るべしである。

キリがないからやめる。

とにかく48歳でプロ野球の一線で活躍する事実はもっともっと注目されるべきだ。存在自体が総理大臣顕彰とかのレベルだ。

投げ方がヘンなのもまた素晴らしい。昔からヘンだと思っていたが、いまも変わらずヘンテコリンなモーションだ。あれが流れるような美しいフォームだったら山本昌ではない。

ヤマモトマサという音の響きは、あのギクシャクしたフォームとセットで野球ファンの脳裏に刻まれている。

1球団の在籍で30年というのも最長不倒らしい。中日球団の懐の深さも誉められるべきかもしれない。

その昔、幼女に対するワイセツ事件を起こしてヨソの球団をクビになったピッチャーがいた。永久追放モンだろうと思ったのだが、その後、中日が拾って活躍させた。

そのせいもあって個人的には中日球団に良い印象が無かったが、ヤマモトマサを30年プレーさせている事実だけで全てOKである。

ちなみにヤマモトマサが更新している「プロ野球最年長勝利」は「最年長先発勝利」である。先発投手ではない最年長勝利記録は「484ヶ月」(1950年の記録)である。

物理的に今シーズンの達成は無理だ。だから絶対に今年で引退とか言い出さないで欲しい。アチコチ痛かったりするだろうけど来年以降も投げ続けて欲しい。


三浦雄一郎さんもスゴいけど、ヤマモトマサも相当スゴい。みんなで応援しましょう。

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