2013年7月26日金曜日

お笑い民主党


20年前、「お笑い北朝鮮」が大ヒット。まだ拉致問題が知られていなかった頃の話だ。著者のテリー伊藤はこの一冊で大注目されたように記憶している。 
あれから20年、いま「お笑い○○○」は何かといえば「民主党」をおいて他にない。



ほんの数年前、3人が船に乗って荒波と闘う選挙CMが放送されていた。まさにお笑いである。YouTubeで探せば動画も見られるので興味のある方はどうぞ。

その後、小沢さんは国策捜査に引っかかって勢いをなくし、先の参院選では地元・岩手ですら存在感を出せずじまい。

菅氏は、東京選挙区で党に公然と反旗を翻して分裂選挙をあおったが、応援する候補者はメロメロな負けっぷり。「桐島ローランド」にも遙かに及ばない得票数に終わった。反感ならぬ「反菅のせいでボロ負けした」と言われる始末。

そして今、党から離党勧告を受けるありさま。

国賊の鳩山というおじさんは、相も変わらぬルーピーぶり。話の外。

参院選での17議席という結果は「惨敗」には違いないが、正直17議席も取れたことに驚いた識者も多い。

自民党が1人区以外の選挙区で複数の候補を積極的に擁立していたら、民主党にとってもっと厳しい結果だったと思う。同じく、民主、共産以外の野党陣営が選挙協力を緻密に進めていたら違う結果だったことは確実。

去年まで一党で政権運営をしていた政党とは思えない凋落ぶりだ。

仕事で知り合った国家議員の中には民主党の議員も多い。思えば「おぬし、悪やのう」と言いたくなるようなタイプはいなかった。

それが良かったのか良くなかったのは分からない。でも、あの稚拙な体質は、そうした「民主党的な空気」と無関係ではないのかもしれない。

昔の自民党実力者のように、威圧感タップリでありながら清濁併せ飲むようなオーラを持った人物が政権政党には欠かせないのかもしれない。

野党共闘が議論されているが、ミニ政党みたいな集まりがピーチクパーチク言っても始まらない。お笑い社民党もそうだが、お笑い民主党も解体したほうが建設的だと思う。

健全な二大政党制のための選挙制度を構築してきたのに、自民党内でかつての「反宮沢闘争」みたいな内紛が起きない限り、今後しばらく政権交代は起こらない。

まあ、安定政権が安定的にまっとうな経済政策をとってくれれば政権交代など起きないほうがマシではある。

さて、お笑い民主党といえども、個々の議員には光る存在はいるようだし、そういう有為な人材が働ける環境を整え直した方が現実的だ。

いつの日か必ず起きる自民党の内紛の際に、分裂の受け皿となるまっとうな健全野党を作り直してもらいたいものだ。

そうはいっても、前年の国会議員数で金額が決まる政党交付金をタンマリ持っている民主党だから、今年いっぱいは稚拙な争いが続くのだろう。

それにしても自民党に味方している「運」がここまで続くとは驚きだ。運も実力のうちとはいえ、敵失ばかりが現状の力の源になった。

民主党の稚拙さが、単純に自民党有利に働き、そうはさせじと出てきた維新の会も勝手にメロメロになってしまった。

維新の伸び悩みは、橋下氏の舌禍ではなく、石原さん率いる長老軍団と安易にくっついたことが原因だ。あの選択を決断したズレた感覚が自民党を利する結果になったのは間違いない。


選挙も終わって今更政治ネタを書くつもりはなかったのだが、お笑い民主党のお笑いぶりが目について仕方がないので、ついついグダグダ書いてしまった。

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