2015年6月29日月曜日

方位 開運


引っ越しからまもなく1か月。やたらと快適である。用事がなければとっとと帰りたくなる。夜もぐっすり眠れる。

とても嬉しいことなのだが、その裏にとんでもない秘密が隠されていた。驚愕の事実判明である。

ウソです。

というか、方位の専門家に今の住まいをチェックしてもらったら、何ともビミョーな結果が出てしまった。

マンション全体の位置や玄関の場所、私の部屋の位置、間取りの詳細図面などの資料を正確に東西南北と照らし合わせたうえで見てもらった。

引っ越す際も一応、どっちの方位が良いか尋ねた。結果的に“御託宣”とは違うエリアに決めたぐらいだから全面的に信じているわけではない。でも、無視するほどの無頼さは持ち合わせていない。

いいとこ取りすればいいと思って、引っ越し後に改めてチェックしてもらうことになったわけだ。

表鬼門だの裏鬼門だの、それが何を意味するのか実はよく分かっていないのだが、古くからの言い伝えである。知っておいてムダはない。悪いことは避けたいし、良い話なら調子に乗ってウキウキしたい。

で、私の住まいは、危ない、恐いといった要素は無いものの、一言でいえば典型的な「隠居の家相」なんだとか。

何じゃそれ?って感じである。

お年寄りだったらボケちゃう。若い人だったら結婚できない。引きこもりの子供は引きこもりのまま等々、アグレッシブな空気とは無縁の方位に位置しているそうだ。

「これだと良縁は訪れませんねえ。せいぜい茶飲み友達が出来るぐらいです」。

そんなファンキー?なことも言われた。まあ、いまさら良縁でもあるまい。茶飲み友達だって押し倒しちゃえば良縁である。

そんなことより、「やる気が出ない」とか「活力が湧かない」みたいな差し障りは大問題である。

つくづく聞きに行かなきゃよかったと思う。聞いちゃったから気になる。信じていないと言いながら、結局、いそいそ出かけていって、その対応策なんかを尋ねちゃうんだから私も物好きである。

住まいは3LDKなのだが、ある一部屋だけは表鬼門、裏鬼門にも関係なく、方位的には良い場所だとか。なるべくそこで寝ろと言われたのだが、レイアウト上無理である。

その場所にはパソコンテーブルとリクライニングチェアがあって、主にギター練習に励む場所として使っている。

もしや私のギター熱が高まって演奏できる曲が着実に増えているのは方位が良いせいかもしれない。

単純馬鹿野郎である私は、都合良く物事を解釈してしまう。こういうのを脳天気という。

ということで、効き目のほどは知らないが、隠居モードを薄めるための対応策を聞きかじってきた。

盛り塩、赤い花、竹炭である。方位占いや風水で一般的に登場するグッズである。さっそく花屋で赤い花の鉢植えを買い、帰宅早々、Amazonで盛り塩セットと竹炭を発注してみた。

Amazonもプレミアム会員だと速攻で商品が届くからビックリである。


結局、私はこういうグッズを買うのが基本的に好きなのかもしれない。今回も嬉々として商品を選び、ストックも含めてたくさん買ってしまった。

面白がっていて良いのだろうか。真摯な気持ちで向き合わないと効き目が薄らいじゃったら大変である。

方位専門家によると。そうした小道具を活用して家を綺麗に保っていれば、散らかりまくっているマトモな家相・方位の家より運気上はマシなんだとか。

よく分からんけどそういうことらしい。

まあ信じる者は救われる的な精神で「お清め太郎」になって暮らしてみようと思う。

ちなみに、私が新居での引きこもりを楽しんで快適にホゲホゲしていること自体が既に「隠居の家相」に影響されているんだとか。ヤバいヤバい。

大変な事態である。ボケてしまう。

もっと夜の街に出歩いてブイブイ言わないとマズい。せっかく落ち着いた暮らしを始めたのに残念無念である。

せっせと夜遊び等々に励まないといけない。

すべては方位のせいである。

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