2018年3月28日水曜日

パリ エクレア トリュフ


パリとローマに行ってきた。新婚旅行である。

ウソです。娘との二人旅である。

高校生の娘にヨーロッパの空気感を体感させようと計画したわけだ。というのは言い訳みたいなもので私自身が行きたかったのが本音だ。


オペラ座で華麗に舞う私だ。浮かれている。一人旅ではこんな画像は撮れないから行った甲斐があった。

寒波が到来していた影響で、春の気配はまったく無く、冬枯れの雰囲気が漂っていた。季節外れの雪にもふられた。束の間の旅行者にとっては、そんな風情もまた味わいがある。



ヨーロッパ初訪問の娘と一緒なので王道の観光に精を出した。パリではエッフェル塔や凱旋門を間近で眺め、ノートルダム大聖堂などを拝観して、セーヌ川沿いを散策するコースである。

リピーターである親として、分かったような顔をしてテキトー極まりない解説をして過ごした。


イッチョマエにモネの睡蓮が見たいという娘の要望に応えてオランジェリー美術館にも出かけた。

7年ほど前、この絵の舞台となった通称「モネの庭」を訪ねたことがある。パリから特急電車で1時間ほど移動して、なぜかそこからレンタルのママチャリをこいでゼーゼー言いながらたどり着いた。

モネの庭は日本庭園が参考になっているとか、作風は浮世絵を意識していたといった文化的な解説よりも、父親のママチャリ武勇伝のほうが娘としては興味深かったようだ。


滞在したホテルはサンジェルマンデプレに程近い「K+K Hotel Cayré」。モダンで機能的なホテルだった。

これまでこっち側のエリアばかりに泊まっているので今回もエリアで選んだ。目の前に地下鉄の駅、すぐ隣にスーパーマーケットもあって何かと便利だった。

ヨーロッパのホテルはビックリするほど狭い部屋が主流だが、ここは結構広めの部屋が比較的手軽な値段で予約できたのでオススメ。

ローマに移動したあと、帰国前日にパリに戻った時は、コンコルド広場近くの「Hotel Mayfair」に泊まった。某ブラックカードの特典でアーリーチェックインも出来たし、朝食もタダだったので満足。



こちらはヨーロッパ調の雰囲気に満ちたお洒落なホテルだった。2つのホテルともローシーズンならではの価格だったので助かった。

旅の醍醐味といえば食事だが、パンがあまり好きではない私としてはフランスでの食事はあまり嬉しくない。今回もカップ麺を持参したほどである。




一応、でんでん虫やオニオングラタンスープ、舌平目のムニエルなんかも教科書通りに食べてはみたが、私としてはシャンパンか白ワインを飲んでばかりだった。この画像はモンパルナスの「ラ・ロトンド」(La Rotonde)での食事。


現役JKである娘としては食事よりもスイーツに目を輝かせていた。ピエールエルメ、ラデュレ、メゾンドショコラといった日本でもお馴染みの店を見つけては、いちいち食べる。無名でもウマそうな店を見つければいちいち食べていた。



ついでに私もいちいち食べまくった。エクレアはどこで食べても絶品だった。娘と一緒だったおかげで、すっかり甘党オジサマの出来上がりである。

印象的だったのはトリュフ専門のレストラン「メゾンドトリュフ」(MAISON DE LA TRUFFE)。


実はこの店、パリ行きの飛行機の中で知った。機内番組でやっていた「モヤモヤさまぁ〜ず パリ編」で“みむちゃん、たけちゃん”が嬉しそうに食べていたのを観て、無性に行ってみたくなったわけだ。


そんなミーハー根性が幸いして、何とも優雅で満足できる食事にありつけた。ちょっと高かったけど、旅先では財布のヒモが緩むから仕方がない。




順番にスクランブルエッグ、パスタ、リゾットである。もちろんすべてに黒トリュフがブリブリふりかけてある。

物凄い濃厚な香りに満ちあふれて、舌よりも鼻から先に幸せになる感じ。中でもトリュフの醍醐味を一番感じたのがスクランブルエッグだ。

“みむちゃん、たけちゃん”が番組でふざけながら紹介していなければ、わざわざ豊富なメニューからスクランブルエッグなど注文しなかっただろう。「さまーず」サマサマである。

付け合わせのパンですら、トリュフ入りのオリーブオイルにヒタヒタして食べると妙に美味しく変身する。ここでもシャンパンをグビグビしながらハッピーな時間を過ごした。

その後、しばらくはゲップまでトリュフの香りだった。

ちなみにフランスやイタリアの飲酒年齢が16歳からだと聞いて、娘にもちょろちょろ酒を飲ませたのは母親には内緒である。


長くなったので、続きは次回ローマ編で。

2 件のコメント:

ポテ珍3号 さんのコメント...

まぁ、何と素敵なお父様なんでしょう!

富豪記者 さんのコメント...

ポテ珍3号サマ

お恥ずかしい限りです。。。