♪ダイヤル回して 手をとめた~♪
不倫ソングの決定版「恋に落ちて」の歌詞だ。とてもナイス?な描写だが、若い人にはピンとこないらしい。
昔の電話機を知らない人にとっては「ダイヤルを回す」は死語である。テレビも同じ。「チャンネルを回す」という表現も無くなった。
自分が普通に使っていた言葉が死語になっちゃうのは複雑な気分だ。ジジイ宣告みたいでイヤだ。まあ仕方がない。
籠球 排球 蹴球。これは死語と言えるか微妙だが、すっかり聞かれなくなった。バスケ、バレー、サッカーのことである。
中学生の頃に知った言葉だ。生徒名簿の生徒の名前の横にそれぞれの部活が記載されていたのだが、一文字だけ「籠」とか「排」と書かれていたので意味不明だった。
漢字表記にすると古めかしいイメージだが、見方によっては斬新でカッチョ良くも思える。テニスの「庭球」はどことなく優雅だし、バドミントンの「羽球」も可憐な感じだ。
ちなみにホッケーは「杖球」なんだとか。ちょっと冴えない。ゲートボールみたいなイメージである。ゲートボールを調べてみたら「門球」らしい。直訳やんけ!とツッコミたくなる。
脱線した。死語の話を書こうとしていたんだった。
サッカー用語のオウンゴール、ゴールデンゴール方式は、かつては自殺点、サドンデス(突然死)だったが、縁起が悪いから変更された。
野球の場合、「死球」や「併殺」を今も普通に使う。「デッドボール」とカタカナにするとアチラから来た言葉のようだが、あれも単なる和製英語である。
サッカー業界は国際基準で用語を統一することに神経を使っているようだ。野球よりサッカーのほうがどことなく垢抜けた感じがする理由の一つかもしれない。野球派の私としては少し口惜しい。
スポーツから話をそらす。
「キュロット」が死語になりかけていると聞いた。女子の服のことだ。スカートのように見えてパンチラにならないアレである。今はガウチョとか別の呼び方らしい。
スパッツも今はレギンスと呼ぶのが普通らしい。新しい感じを求めると呼び方まで変わっていくのだろう。
タートルネックを今も「とっくり」と呼んでしまう私からすればついて行けない話だ。まあ、ついて行く必要もないが。
ジーパンなんて死語の最たるものだろう。「ジーパン刑事」を知る世代としては何となく残念な気分だ。ジーンズですら古いらしい。「デニム」。こしょばゆい?響きだ。
チョッキもしかり。ベストならともかく「ジレ」とか呼ばれているのを聞くとチンプンカンプンだ。
ズボンも死語である。パンツと呼ぶのがいつの間にか普通になった。ヘタをすると「ボトム」とか呼ばれている。
私の世代にとってはパンツは下着のイメージだ。ズボンプレッサーをパンツプレッサーとは言わないのだから“ズボンの復権”に期待したい。
他にも最近私が実際に使った言葉で変な反応をされたのが「アベック」と「細君」と「タメ」である。ほぼ死語らしい。
時代がどんどん私を置いてけぼりにするようでチョッピリ切ない。
「今日は半ドンだから、マブいアノコとシャコタン飛ばしてBまでしちゃうぜ。バッチグー!」
海に向かって大声でそんなことを叫んでみたい。
2018年7月6日金曜日
死語の世界
ラベル: 世相
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