2018年7月18日水曜日

ハンバーガーの今昔


ハンバーガーといえばマクドナルド。1960年代生まれの人間にとってはそれが基本みたいな意識がある。

ビッグマックはともかく、基本のハンバーガーは正直言って随分とショボい。スカスカ感とでも言おうか。迫力は皆無だ。

今の時代はウェイウェイした?ハンバーガーがそこら中にある。マックの普通のバーガーはさすがにショボい。でも、その昔はあれがハンバーガーの基本形だった。

大げさに言えば、日本人が初めて知ったハンバーガーがマックのアレだった。いまや古典芸能みたいな独特な存在といっても良い。


先日、「クアアイナ」のハンバーガーを食べた。ハワイ発祥のウマいハンバーガーだが、今や現地に2店しかないのに日本には青山にある1号店を筆頭に30店もあるらしい。

30年近く前、ハワイに出かけた際に、現地で既に人気を集めていたノースショア・ハレイワのクアアイナを訪ねた。私がまだ20代の頃だった。

ワイキキを離れてノースまでドライブするのが通っぽい気がして、おまけに現地で人気のハンバーガーショップに繰り出すのは、どことなく「片岡義男」の世界みたいな楽しさがあった。

あの時、ボリュームタップリのハンバーガーにむしゃぶりついて感激した記憶は今も鮮明だ。

でも、クアアイナは今や丸ビルやスカイツリーの中にもあるし、渋谷にもお茶の水にも、ましてや池袋にまである。

なんとも言えない・・・。

まあ、ウマいものが広まるのは良いことだ。いずれにせよ「アメリカ人が食べている本気のハンバーガー」。そんなジャンルが一般化するうえでクアアイナの功績は大きかったと思う。

今でこそ“本気バーガー”を出す店は日本でも珍しくないが、当時は海外に行かないとなかなかお目にかかれなかった。

今、私が若者だったら、きっと毎日のように都内各地で迫力満点バーガーにかぶりついているはずだ。

マックやロッテリア、サンテオレぐらいしかなかった時代に若者だったから、なんとかアメリカンデブみたいな体型にならずに済んだのだろう。


そういえば、ウェンディーズが日本に上陸したのは私が15歳の頃だった。マックが標準だった若者にはかなりの衝撃だった。肉質がジューシーで食べ応えがあって、ちょっと高価な点もオシャレだと感じた。

四角い肉を2枚重ねたハンバーガーに付け合わせでチリビーンズを頼んだりして、「マックとは違うわい!」と喜んでいた。

その後、ウェンディーズは運営母体が何度も変わり、今はファーストキッチンに糾合されてよく分からない形態で営業中だ。ちょっぴり淋しい。

子どもの頃、アニメの「ポパイ」に出ていたハンバーガーおじさんに妙に惹かれた。思えばあれがハンバーガーに魅せられた原点かも知れない。


ほうれん草をワシワシ食べる悪趣味なポパイよりもあのオッサンが気になった。ハンバーガーがとてつもないご馳走に思えた。

調べてみたらオッサンはウィンピーという名の脇役だそうで、なんと昭和50年代にはその名も「ウィンピー」というハンバーガーチェーンが日本にもあったらしい。

食べ盛りの頃にそんな魅惑的な店があったことに気付かなかったのは残念だ。

なんだか今日は思い出話に終始してしまった。

実用情報を一つ。私がオススメするハンバーガーショップが本郷三丁目にある「ファイヤーハウス」だ。

https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131004/13003538/

どれもウマいが「アボカトバーガー」が最近の私のお気に入りだ。

結構古い店なのだが、私が知ったのは3年ほど前である。3つも4つも食べられた10年前に知らなくて良かったと思う。

ちなみ、私が一度で食べた最高記録は中学生の頃、マクドナルドでビッグマック2つを含む合計9個である。

若さとはつくづく恐ろしい。

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