Facebookやインスタをチェックするように私の中でクセになっているのが某ブログを覗くことだ。
基本はラーメンブログである。私はラーメンにさほど興味が無い。でもナゼだかラーメンに関係ない枝葉のどうでもいい話に魅せられて?読み込んでいる。
http://blog.livedoor.jp/kin_nosuke/
中学高校時代の旧友が書いているブログなので、はじめは一種のお付き合いで読み始めた。でも、どことなくヘンテコな書きぶりに中毒性がある。いつしか更新を楽しみにするようになってしまった。
更新されたことが自動通知されるように登録するのはシャクだ。仕方ないから毎日のように覗く。更新されていないと殺意を覚える。
おかげで時々、ラーメンが食べたくなるようになった。ラーメンよりドンブリ派の私の生きざまにまで影響を与えているわけだ。
某日、娘がやってきて、アレが食いたい、コレが食べたいなどと四の五の言ってきた。でも、その日の私はブログのせいでラーメン気分だったので行きずりのラーメン屋に入った。
餃子とおつまみチャーシュー、キムチなんかをつまみにビールをグビグビ。ラーメンはシメに注文しようと思ったのだが、ツマミで満足しちゃって、結局、娘のラーメンを一口だけもらって終了。
やはり、ラーメン道を語るのは私には難しいようだ。
別な日、一年に一度の全身検査に出かけた。胃カメラと大腸カメラを体内に突っ込むスペクタクルな日である。
検査自体は強烈な鎮静剤でコテっと落とされちゃうから痛くも痒くもない。むしろ、検査終了後もしばらくは鎮静剤でフワフワしちゃうから私にとっては毎年の楽しみでもある。
問題は、早朝から下剤を飲んですべてを出し切ってから昼ぐらいに検査することである。すなわち、空腹との闘いが待っている。
いつも朝メシをドカ食いする私にとって、その点に関しては一年に一度の苦行である。
この日、検査が終わったら肉肉しいラーメンをどっさり食べようと心に決めていた。スープだって全部飲み干してやるぜと意気込んでいた。
さてどこで食べるか。友人のヘンテコラーメンブログに載っていた新橋の「満来」という店のチャーシューメンが食べたくなった。ヤツの興奮ぶりが伝わる渾身のレポート(http://blog.livedoor.jp/kin_nosuke/archives/1051250086.html)のせいである。
チャーシューメンを脳裏に浮かべ、よだれを垂れ流しながら鎮静剤でコテっと寝かされた。検査が終わり、起こされたのは13時半ぐらいだったろうか。
前夜の食事から17時間以上経っている。腹ペコで死にそうだ。クリニックで検査結果を待つ間に「満来」の場所を調べてみた。しかし、しかしである。なんと「閉店」しているではないか。
女性だと思ってパンツをおろしたらチンチンが出てきたぐらいの衝撃である。頭が真っ白。茫然自失である。
「怪しげなポリープはありませんでしたよ」というドクターの言葉も上の空だ。ただただ空腹が私を混乱させる。
途端にラーメンが怨めしくなった。毎年、この検査の後はコメものをドカ食いしてきた私が、せっかく今回に限ってラーメン屋に突撃しようと思ったのに何てこった。
で、すべてのラーメンを逆恨みする結果となり、コメ系に方針転換することにした。いそいそと九段下のホテルグランドパレスに向かう。
シャトーソースをビチャビチャかける伝統のピラフに目的変更である。むしゃくしゃしたからビーフシチューとライスまで注文した。コメまみれである。
ラーメン屋さんに行くより、3倍、いや4倍のコスト増である。エンゲル係数が大幅に狂ってしまった。
もちろん、好きなモノをドカ食いしたから満足感はあったのだが、心のヒダの部分に肉ドッサリラーメンへの愛惜の情が浮かんだ。
コメばかり愛してきたせいで、きっとラーメンの神様に嫌われているのだろう。
2 件のコメント:
館長
ブログをご愛読いただきありがとうございます。
「満来」の新橋撤退の原因は価格設定が新橋にしては高すぎたからでしょうね。
元々同じ店だった「ほりうち」も新橋にあるのでそちらもお試しください。
価格が安い分ボリューム感は落ちますし店内は「満来」ほど落ち着いた感じはしませんが味はほぼ同じです。
http://blog.livedoor.jp/kin_nosuke/archives/1061504494.html
珍宝さま
ほりうち、珍宝ブログのせいで満来と勘違いして行ったよ~。
肉肉しくて喜びました。
http://fugoh-kisya.blogspot.com/2016/04/blog-post_8.html
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