2019年8月7日水曜日

負けた気がする

負けた気がするー。誰かと争っているわけでも何かに勝ちたいと思っているわけでもないのに、“負けた気がする”ような気分になるのが苦手だ。

ちょっとの差でエレベーターが通過しちゃったとき、あと一歩で電車に乗れなかったとき、タクシーに勇んで手を上げたのに「回送」や「迎車」の表示だったとき等々、日常生活のあらゆる場面で“負けた気がする”場面はやってくる。

寿司屋のカウンターでウニを頼むつもりだったのに、隣の客が先に注文しちゃうと、何となく負けた気がする。マネしたみたいでシャクだから違うネタを注文する。

ちなみに、ウニを誰よりも先に注文したからといって、勝った気になるわけではない。端的に言ってバカである。自意識過剰だ。

並ぶことが嫌いだから、コンビニに行ってもレジに4~5人並んでいたら引き返す。常に並ぶ場所なら我慢もするが、普通は並ばない場所で並ぶハメになると途端に負けた気がする。

スーツをオーダーで頼むようになったのも、既製品だと試着の際にズボンが入らないという“大敗北”を食らうことが多かったことがきっかけだ。

オーダーならばスマートな店員さんに「アンタみたいなデブが着る服なんか無いぜ」と心の中でつぶやかれる心配はない。

厄介なのが、人様からケチなヤツだと思われたくない気持ちが強いところだ。それこそ負けた気がする。

牛丼屋で「並」を頼んだら負けた気がするから、たいして空腹じゃなくても「特盛り」を頼んでしまう。



職場の近くのプロントにタバコ休憩に行っても、一番安いコーヒーを頼むと負けた気がするから、いつもナゼかちょっと高いカフェモカを頼む。

ピーピー、カツカツな時でも、メニューの中の安いヤツは頼めず、「並」と「上」があれば「上」を選び、「小」「中」「大」があれば、間違っても「小」を選べない。

考えてみれば「特盛り」「上」「大」なんかを選べば、勝つのはあくまで店側である。ホントは負けまくっているわけだ。バカである。

近距離をタクシーで移動して初乗り料金の410円のままだと落ち着かないが、到着寸前に490円に上がると少しホッとする。ここまでくるとチョット異常な感覚かも知れない。

焼酎や日本酒の品揃えが豊富な店でも、一番安いヤツはなんとなく避けて真ん中あたりの価格帯から選んでしまう。

ボトルを入れるはめになっても、一番安いヤツを選ぶと負けた気がするから、下から3番目ぐらいを指さす。

実にくだらないこだわりだが、こればかりは性格だから仕方ない。見栄っ張りなんて何の役にも立たないが、ついつい無駄を重ねてしまう。

女性とネンゴロになっても、絶対に負けた気分になりたくないから、必死に頑張って余計なことに励んだりする。常にヘトヘトだ。



巨乳の女性と遭遇しても、巨乳自慢みたいな流れに乗っかると負けた気がするから、必死に視線が胸元に行かないようにする。ついでに自分は胸より尻派だと大げさに強調して涼しい顔を心がける。

だったら何でこんな画像をしょっちゅう撮らせてもらっているのかは我ながら謎である。

というわけで、このところずっと暑さに負けている。暑さ対策として「スイカのお酒」とやらを買ってみた。



マズいなどと言っちゃうと負けた気がするから味についてはノーコメントである。




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