2020年6月22日月曜日

酸素 ウナギ 吉野鮨


元通りの日常に近づいている日々だが、油断しないように毎日しっかりパルスオキシメーターで酸素飽和度を計っている。



馴染みの医師から半ば押しつけられた高級品だ。とはいえ、もし異常値が出たところでどうしようもないので、ひたすら無事を祈るばかりだ。

日常に戻ることは、私にとって食生活のコストが上がってしまうことを意味する。

先日、カニをしこたま食べた次の日にはウナギを、その翌日には寿司をバクバク食べた。

自粛期間中にだいぶ改善した私のフトコロ事情もアッという間に悪化の兆しである。

ウナギは中央区内某所にある初訪問の店。ネット上でかなり評判が高かったので出かけてみた。





お通しやチョロッとしたツマミがとても美味しかったからウナギの味にも期待大である。

お通しがウマい店に外れはない。肝焼きの加減も抜群。で、ワクワクしながら白焼きを味わってみたのだが、小骨がやたらと気になる。

たまたまかと思って食べ進めたが、違う箇所を食べても同じ。これは致命的だ。気持ちがしぼむ。

鰻重もやはり小骨が多い。タレの味、ご飯の硬さもバッチリなのに実にもったいない。たまたまだったと思いたいが、初訪問がそれだと二度目はない。

翌日の寿司は日本橋にある老舗・吉野鮨で食べた。ごくたまにしか行かないから、一見さんみたいなものだ。時には逆にそれも居心地の良さにつながる。


さすがの人気店だけあって、飛び込みでノレンをくぐったら「1時間で大丈夫ならどうぞ」とのこと。

この店に行きたくなる時は決まってただ黙々と寿司を食べたい気分の時だ。酒モードではなく握り寿司モードである。1時間もあれば充分である。

まずはビールをグビグビ。青柳、赤身、しめ鯖を少しずつ刺身でもらう。温かい一品も欲しかったので、穴子もツマミでもらって冷酒に切り替える。

いつもは無駄口ばかりの私も馴染みの店じゃないから沈思黙考しながらしっぽりと過ごす。これはこれで悪くない。ここまでで入店から25分ぐらいだ。

握りに移行する。この店の握りは小ぶりだし、酒ではなく寿司をしっかり食べたい気分だったので、どしどし注文してパクパク食べた。

あとで数えてみたら14貫も食べていた。近年の最高記録だ。油霜造りのヅケ、車海老、コハダ、タイの昆布締めといった手を加えたネタを中心に注文。どれも実にウマい。

煮蛤だけでなく、珍しいアサリの握りも抜群に美味しくておかわりした。いわゆる昔ながらの寿司のお手本みたいな感じだ。

とくに焦るわけでもなく、普通にツマミをもらって軽く酒を飲んで、ダラダラ飲まずに握りをぽんぽん頼んで、結局、入店してから小一時間である。

普段、ヤボな行動ばかりだから時にはこんな感じでイキを気取ってみるのも悪くない。こういうパターンのほうが食べたものの印象が強く残るような気がする。下の画像はお店のホームページから拝借した。



近年、寿司やお寿司屋さんの進化はめざましい。時代とともに変化していくのは当然だが、昔から続く正統派路線の魅力は捨てがたい。

職場から歩いて行ける距離にこういうお寿司屋さんがあることはラッキーなことだ。お値段もイケイケ系?の寿司屋みたいにトンチンカンではない。極めて適価だと思う。

ウニやトロとかをバンバン頼んだら分からないが、古典的なネタを楽しむのなら、むしろ安いと言ってもいい。

昨今の、おまかせ一辺倒のお寿司屋さんに慣れている人には不向きかも知れないが、保守的な中高年?にはオススメだ。


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