2020年7月6日月曜日

「すし処・築地」の居心地



 最近訪ねるようになったお寿司屋さんが築地の聖路加ガーデン近くにある「すし処築地」。築地といっても賑わっているエリアではなく明石町にポツンと佇む店。

ウチから徒歩圏なのが便利だから、この2ヶ月たらずの間に56回は出かけた。母校のネットワークで後輩が営む店だと知って訪ねてみたのがきっかけだ。

後輩といっても17コも下だから接点はまるで無い。でも小、中、高の一貫校だったから共通する知人や話題も多い。行くたびに先輩ヅラをして快適に過ごしている。



この画像からも分かるように一品メニューが数多く用意されているのが特徴だ。寿司割烹という趣である。一人ふらっと晩酌ついでに寄りたくなる。

後輩クンは主にフロアを担当しており、つけ場には二人のベテラン職人さんが構える。

空間にゆとりのある落ち着いた風情の店だから大人がゆったり過ごすには良いお店だと思う。

変に緊張させるような格式張った感じはなく、かといって安っぽい雰囲気でもない。用途や人数に応じて便利に利用できる店だろう。

職人さん達はさすが熟練の仕事ぶりで、その日のオススメをいろいろと美味しく食べさせてくれる。



ある日の一コマだ。カツオとイワシとアナゴである。イワシの生はあまり好きではないのだが、こちらは“仕事系”だ。立て塩と酢締めの加減が絶妙だった。アナゴの刺身もなかなか食べる機会が無いので酒が進んだ。

魚へのちょっとした仕事の施し方やこだわりが、これ見よがしではない程度に垣間見えるのがニクい。

赤身のヅケも常時あるし、私の大好物である茹で海老もバッチリだ。ちなみに最近は茹で海老の美味しさ次第でお寿司屋さんの好き嫌いを決めるようになってしまった。

ただ、ちゃんとした店は茹で海老がウマいのは当たり前だから困ってしまう。どの店のことも好きになってしまう・・・。



これは別な日。刺身の他にハタハタの焼き物、煮穴子の炙ったヤツである。どれも手抜かり無く美味しい。いつも置かれているジュンサイもナゼか昔からジュンサイが好きな私を和ませる。

他にも、タラコを半生で炙ってもらったり、ツブ貝を甘じょっぱく煮たヤツなどが私の酔っ払い度を加速させる。

友人との会食でも2回ほど使わせてもらった。いずれも4人での集まりだったのだが、“ディスタンスOK!”って言いたくなるほどゆったりスペースを使わせてもらった。



予算を決めてコース料理を組んでもらえばいいのに、わがままな私は最初から最後まで好きなものを注文させてもらった。たまたま混んでなかった日だから許してもらおう。

でも本来、お寿司屋さんの良さは、好きなものを好きなタイミングで好きなだけ食べられる点だ。そういう寿司本来の楽しみを堪能できる店だと思う。

もちろん、後輩のお店だから贔屓バリバリで書いているのは確かだ。でも、仮にそういう事情が無かったとしても、きっと私はこの店にちょこちょこ行くと思う。

肝心の値段のほうもリーズナブルだ。4人での会食の際も皆で恐縮した。先輩ズラして酔っ払っている私の威圧?の効果だとしたら心苦しい。

「丁度いい」。この表現がしっくりくる店だと思う。


2 件のコメント:

佃在住 さんのコメント...

こんにちは。
アナゴの刺身って、生なんですか?
ちょっと気になって。

富豪記者 さんのコメント...

佃在住さま

はい、生で出してくれました。旨味の強い白身の刺身という感じです。刺身にするには今の時期がオススメとのことです。