2020年7月10日金曜日

チャーハンは小悪魔


コメが好きな私は当然チャーハンも好きだ。10年以上続けているこのブログでは、ピラフやカレーライスは何度も語ってきたが、チャーハンを主役に話を進めたことはない。



チャーハンってそういう存在である。誰もが好きなのに「そういえば好きだよ」程度のポジションに甘んじている。

時々、思い出すのもイヤになるほどマズいチャーハンに遭遇する。でもなぜか許されている。美味しかった時でも熱く語られることは少ないし、なんとなく中途半端な立ち位置である。小悪魔みたいだ。

食べたこと自体を無かったことにして記憶から消したいぐらいダメなチャーハンが世の中に結構出回っているのは確かだ。デリバリーだとその確率は高い。

でもダメダメチャーハンに関してはナゼか声を荒げて怒る人はいない。ラーメンがマズいと大騒ぎする人はいるがチャーハンにはそれがない。不思議だ。

きっと「チャーハンを注文しちゃった自分が悪い」という自責の念が少なからずあるのだろう。

そのぐらい、チャーハンは主役ではない。チャーハン専門店が滅多に無いことでも分かるように、あくまでラーメン屋や中華料理屋で“付け足し”みたいに食べられている。

ウダウダと前振りが長くなってしまったが、最近やたらとチャーハンが食べたくなる。理由は無い。



池袋のホテルメトロポリタンにある「桂林」で食べたチャーハンだ。この店は池袋界隈では実に貴重な美味しい店。チャーハンも抜群だ。

パラッパラのお手本みたいなチャーハンである。具材に頼らず上品ながらもしっかり旨味がある。

こういう高級路線のチャーハンがウマいのは当然だが、私が最近やたらと食べたくなるのは、いわゆる「町中華」のチャーハンだ。

昭和の頃の食堂みたいな店で出てきたチャーハンは、妙に胡椒が効いて妙に味が濃くちょっと油っぽいジャンクな一品だった。

パラパラという概念などそこにはまるで無い。だからといってベチャベチャというわけでも無く、しっとり系というカテゴリーである。



必ず付いてくる謎スープも町中華チャーハンのキモである。レンゲによそったチャーハンをスープに浸すも良し、レンゲによそったスープをチャーハンにかけてビシャっと食べるも良しである。

ここ1ヶ月ぐらい、職場や自宅にほど近い町中華に入ってチャーハンを頼むのだが、なかなか気に入った一品に出会わない。ベチャベチャだったり、妙に味が薄かったり、会心の作品?に出会えていない。



これは銀座一丁目にある割と有名な老舗の町中華で食べたポークライス。この時もチャーハンを食べる気満々だったのだが、隣でチャーハンを食べていた人がいたので、マネっこ親父だと思われるのがシャクでこちらにした。

残念ながらびちゃびちゃだった。リゾットだと思いながら美味しく食べた。きっと隣のチャーハンもびちゃびちゃ系だったはずだ。

別な日、洋食の老舗「たいめいけん」にチャーハンがあるという情報を入手し、わざわざ食べに行った。

たいめいけんと言えばオムライスやチキンライスといったニッポンの洋食の総本山?みたいな店だ。そういう店のメニューにわざわざチャーハンがあるのが実に興味深い。



普通のチャーハンだった。普通というのは良い意味である。なかなか普通のチャーハンに出会わなかった私としてはそれなりに満足できた。

まったく奇をてらっていない。というか、本当に普通だ。味も想像の範囲内ど真ん中という感じ。感動はしないものの、じわじわと美味しくなってきて飽きずに食べ終えた。

町中華じゃないから謎スープは付いていなかったのがちょっと残念。そういう点で、やはりこのチャーハンも私がいま求めているチャーハンではなかった。

最近仕入れた情報によると、有楽町や新橋にはチャーハンがウマい町中華の店が多いらしい。まだまだ探検を続けないといけないようだ。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

町中華謎スープは、量も絶妙なのがすごいと感じています。初めは、もう少し欲しいと思いつつ結果としてちょうどいい、あの計算された?器のサイズは見事です。

富豪記者 さんのコメント...

コメントありがとうございます!

確かに言われてみれば適量ですね。あれより多いと邪魔になりますよね!

匿名 さんのコメント...

町中華でオススメのお店に出会ったら
是非また記事でご紹介してください。
冷凍チャーハンも召し上がるのでしたら
オススメを是非!