2020年7月29日水曜日

函館 ウニ イカ イクラ

連休は函館でぶらぶらしてきた。前の週の段階でマイルを使った無料航空券が予約できるところを探して都合の良い便が取れたのが函館だった。


久しぶりの遠距離旅である。函館は過去に10回以上、いや20回ぐらいは訪ねた場所だから、旅の醍醐味である「知らない街を歩く」という点では楽しみに欠ける。

でも、勝手知ったる場所だから効率よく過ごせる利点もある。とくに目的も無く、ふらふら散歩したり、レンタカーであてもなくドライブしたり、ウマいものを食べまくって過ごした。




泊まったのはセンチュリーマリーナ函館。昨年出来たばかりの温泉付きの宿。鉄分バリバリの茶色い温泉としょっぱい温泉の2種類を備えていてアッパレだ。

とくに目的が無い旅とはいえ、この時期はウニが美味しい季節だから、ウニざんまいは外せない。

最初の晩にさっそく「うにむらかみ」に向かう。朝市エリア内の本店の他に駅のそばに新たな支店が出来ていたのでそちらに向かう。

函館界隈では高い部類の店だが、その分、極めて真っ当な無添加ウニを揃える専門店である。昔から何度も通っているが、支店が出るまでになるのも当然だと思う。






お店の名物であるウニの佃煮とウニの味噌和え、ウニ刺し、塩水ウニ、焼ウニだ。こんなものを並べて冷酒をカピカピ飲んでいると、つくづく日本人に生まれて良かったと痛感する。

箸休め用に注文したイカ刺しもしっかりハラワタ付きである。ゴロとも呼ばれるハラワタを生のままで食べさせてくれるのがイカの街・函館の特徴だ。



生のままで食べるイカワタはクリーミーで酒肴としてはMVP級の一品だ。珍味業界の大谷翔平と呼べるぐらい得がたい存在。

このブログでも随分昔からベタ褒めしている。


以前だったら、しっかり飲んだあとのシメは迷うことなくウニ丼を選んだが、寄る年波のせいか、今回は石焼きウニ飯という変わったメニューに挑んでみた。



石焼きビビンバ的な食べ方だ。これがウマかった。しっかり無添加ウニが盛られたご飯をアチアチの石焼き器の中で混ぜ合わせる。マズいはずがない。優しい味わいにホッコリした。

次の日は天気にも恵まれレンタカーでふらふらと人のいないエリアを目指してドライブ。対岸の青森・大間と並ぶマグロの本場・戸井のほうまで走る。

夏の陽を受けて光る海を眺めながら、のどかな海岸線を走る。心が洗われる。コロナの不安をひととき忘れられるノンビリした光景の中に身を置くことは精神衛生上とても良いことだと痛感。



その後は立待岬や周辺エリアを人の少ない時間を狙ってウロウロする。コロナ以前の大らかに過ごしていた感覚を思い出したような良い時間だった。

ウニざんまいの食事の他にもアレコレと食べまくった。二日目の朝は朝市の中の適当な店に入ってイクラ丼ならぬイクラ重にムホムホした。



店の名前は忘れてしまったが、1500円以上のメニューを注文すると茹で毛ガニサービスというフレコミに惹かれて入店。

運良く、茹でたて間もないミソもキチンと黄色い状態の小ぶりの毛ガニが無料で食べられたからバンザイである。



ついでにホッキも頼む。ちっとも“ついで”では無い存在感に興奮した。

ウニとイクラ。オジサマ族にとっては不健康シリーズである。痛風を招くプリン体が多いのはウニだ。イクラはさほど問題ない。とはいえ、イクラは高コレステロールの代表格である。

要するに悪い要素はそれぞれ違うということ。私の健康法?はウニをしこたま食べたら翌日はイクラをがっつり食べる、その翌日はまたウニをどしどし食べるというメリハリに気をつけることだ。

これならウニとイクラのドカ食いをセットで続けるよりも日によって片方づつしか食べないから安全!?である。



というわけで、3日目の朝はまた朝市エリアに行って、前の日はいっさい口にしなかったウニを頬張ってきた。

無添加ウニを使ったウニ丼をウニ2倍盛りで頼める「あけぼの食堂」を選んだ。この日は夏期限定のエゾバフンウニも追加料金で選べるということで、そちらを選ぶ。

こういう頼み方をすると都内中心部の高級ウナギ屋の上等な鰻重よりもヘタすると高い値段になってしまうのだが、富豪を目指す私としてはここでケチってはいけない。



ニシンの焼き物とイカソーメンも注文して朝っぱらから豪勢な一食になった。つくづく健康でいることは大事だと思った。

ウマいものを食べ、綺麗な景色を眺め、のんびり温泉につかる。こういう喜びを久しぶりに味わえたことが嬉しかった。

ウイルスを正しく怖がり、正しく注意しながら時々はこんな時間を過ごせるようにしたい。

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