2021年9月8日水曜日

小樽でウニ疲れ


久しぶりに小樽に行ってきた。10年以上前に行ったきりだったので、新鮮な気分で楽しんできた。

 

相棒は娘だ。成人した娘がちょくちょく旅に付き合ってくれるのは有難い。凝り固まった動きになりがちな一人旅よりも行動パターンが広がる。

 

新千歳空港からレンタカーで小樽へ。緊急事態宣言中だから目抜き通りも混雑は無い。観光客向けのお店はどこも暇そうで気の毒だった。

 

なんてったって女子大生と一緒だからまず目指したのはスイーツ屋だ。小樽発祥のその名も「ルタオ」というスイーツ屋に向かう。市内にいくつも店舗があってそれぞれ特徴があるらしい。

 


 

プリンにソフトクリームがヤケっぱちみたいにトッピングされている一品がウマかった。北海道のソフトクリームは格別美味しいのは知る人ぞ知る。そんな絶品を舐め舐め、飽きてきた頃にプリンと混ぜ合わせて味変するわけだからニクい趣向である。

 

運河散策もしてみたが、とにかく人が少ないから淋しい感じだったのだが残念。密状態よりは良いが、観光地に活気が無いのはやはり切ない。

 



 

小樽に来た一つの目的がウニである。小樽は美味しいウニの産地である積丹半島に近い。その昔、小樽で食べたウニ丼のウマさに感激したことがある。

 

このブログの過去ログをたどってみたら13年前のことだった。当時、店の名前もきちんと書いていたので、その店を難なく見つけて訪ねてみた。長年ブログを書き続けていると、こういう時に役立つ。

 


 

「ふじ鮨」という老舗だ。お寿司屋さんだがウニ丼が名物らしい。御覧のとおり安くはない。若い人には手が出ない値段だ。でも私は若い人ではないので手を出してきた。

 

私はエゾバフンウニとムラサキウニの合い盛り丼、娘はウニイクラ丼を注文。どんぶりをかっ込む前にウニの一夜干しをツマミに喉を潤す。

 


 

で、メインの贅沢丼が登場した。さすがに上等なウニを使っている。一応、これまでさんざんアチコチでウニを食べまくってきたから良し悪しぐらいは分かる。かなりの上モノとみた。

 

まあ、上モノじゃなかったら高い値段に納得できないから、誰がなんと言おうと上モノだと断言しておく。

 

2種類のウニそれぞれが絶品だった。元気ハツラツで味覚嗅覚も正常に機能していないとこういう幸せは体験できない。改めて健康の大事さを痛感する。

 




 泊まったのはホテルソニアという運河近くのホテル。温泉大浴場があることに惹かれて選んだ。リーズナブルな宿だが、やはり温泉大浴場付きは有難い。

 

男性大浴場に露天風呂が無いという致命的な欠点に失望したが、私の事前の情報収集不足のせいだから仕方ない。

 

さて、翌朝は娘の希望で朝飯はパンケーキなど甘いモノ系にしようと話し合っていた。ところが、朝、私が異常にダラダラと支度をしていたせいで、空腹マックスになった娘がガッツリと海鮮丼を食べたがり始めた。

 

そりゃあ中高年である私にとってはパンケーキブレックファーストより、ウニやイクラのドンブリ飯のほうがハッピーである。ラッキーな展開に目が輝く。

 


というわけで、宿をチェックアウトした足で小樽駅近くの三角市場に向かう。土産の海産物には目もくれず、滝波食堂という店に突入した。

 

ウマいものを食べ続けるためには健康でいようと前の日に決意したばかりなのに、さっそく不健康な朝食である。

 


 

娘はウニイクラサーモン丼、私はイクラたっぷり丼である。他にボタンエビの刺身やホッキ貝焼きを頼んだ。

 

丼のご飯は酢飯がベースだったので、別注でホカホカの白ご飯を頼み、ウニ刺しを注文。これがまた良かった。

 

ホカホカ飯にちょっとずつウニを乗っけて味わう。酢飯ドンブリとは違うホッコリ感があって実に幸せな気分になった。

 


 

「ウニやイクラなんてしょっちゅう食べるわけじゃないから問題ナシ!」。食べ過ぎた自分にそう言い聞かせる。こういう暗示も健康のためには大事だ。

 

でもよく考えたら日頃から割と頻繁にウニイクラ攻めをしているような気がする。ちょっと問題である。いや、それでもジャンクフードをしょっちゅう食べるよりはマシだと自分を納得させる。

 

でも、ジャンクフードも割とよく食べている気がする。ダメである。

 

その後、ギュウギュウ詰めのイクラをモチーフにしたケッタイなアイマスクをお土産に購入して、次の目的地・札幌に向かった。

 


 

実に平和な時間だった。

 

 

 

 

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