2021年9月29日水曜日

撮影したい病


涼しくなってきたから散歩が楽しい。好きな音楽を聴きながらブラブラ歩くと気分もアガってくる。

 

最近は、道端の花にスマホを向けて「Googleレンズ」というアプリで品種名を調べることが多い。いかに自分が花の名前を知らないかを思い知らされて刺激になる。

 




 

イマドキのスマホのカメラは優秀である。私のシャープ製のアンドロイド(アクオス)は2年前の機種だがカメラ機能に不満は無い。

 

バッテリーが弱ってきたので同じ機種の新鋭機に買い換えようと思ったのだが、アクオスの最新機種はライカ製のスペシャル?なレンズを搭載してウェイウェイ宣伝しているわりに、接写機能が致命的にダメだというクチコミをみて断念した。

 

写真の楽しみの一つが接写である。マニアックに言えばマクロ撮影である。私はハタチの頃から30年ぐらい水中写真に真剣に取り組んだから、そっち分野には一家言ある。

 



 ハナウリクサという品種だそうだ。肉眼では分からない色のグラデーションにうっとりする。マクロ撮影ならではの世界だと思う。

 

スマホのカメラでこの程度は撮れちゃうわけだから便利な時代になったものである。上に載せた百日草なども同じくスマホでパシャっと撮ったものだ。おまけにすべてフルオートである。

 

その昔、水中撮影にそれこそ命をかけて取り組んでいた頃は、一眼レフにニコンのマイクロニッコールレンズを装着して奮戦していた頃が懐かしい。60ミリと105ミリマクロを使い分けていた。

 

その後、ミラーレス一眼に移行した際はライカ製の45ミリマクロレンズを使ってきた(http://fugoh-kisya.blogspot.com/2010/04/dg-macro-elmarit-45mm.html?m=1)。

 

今はスマホがあれば上のような花のアップは簡単に撮れるわけだから昭和人?としては隔世の感としか表現できない。

 

花の接写を楽しんでいるうちに、「水中写真を撮りたい病」がモゾモゾと私の身体の中を駆け巡っている。潜水旅行自体がセミリタイア状態だったところにコロナ禍だ。もう何年も海とはご無沙汰になってしまった。

 

一種の禁断症状と言えよう。でも、またいつか潜りに行けるようになってもブランクと体力低下と視力の劣化でマクロ撮影などお手上げ状態になることは確実だろう。

 

加齢は気にならないし、むしろ若い頃よりオジサマ生活のほうが楽しいことが多いが、水中撮影みたいな肉体派の趣味に関してはやはり若さが恋しい。

 

というわけで、今日は過去に撮影した我が作品をアップしてみたいと思う。

 

水中撮影に情熱を燃やしていたフィルム時代のものばかりである。デジカメに移行してから、その安直さ、簡単さのせいで情熱は薄れてしまった。


制約が多くて不便だったフィルム時代にはワンカットワンカットを丁寧に扱っていた。いま思えばその不便さこそが楽しみになっていた気がする。

 



 というわけで20年ぐらい前の作品が中心だ。ちなみに上の画像は私が25歳ぐらいの時のもの。ガイドダイバーにカメラを渡して撮ってもらった一枚だ。まだスマートだった私がエイと戯れていた一枚。私自身の体積?は今の半分ぐらいである。

 



















とりあえずマクロレンズで撮影したヘンテコな魚のアップなど悪趣味?な画像が多いが、こういう小物の写真を撮るのが好きだった。体長数センチの魚ばかり追っかけていた時期もあった。

 

水中写真の世界はマクロ撮影のオタクっぽい路線がもてはやされる変な風潮があったので、アマノジャクがウリの私は時折ワイド撮影に励むこともあった。


16ミリフィッシュアイレンズを使って超ワイドアングルの気持ちよい雰囲気の写真も撮っていた。ついでだから私が好きな作品を載せてみる。

 






           





正直、超ワイドのほうが撮影は難しい。これから水中写真を始めたい人は、手軽な近接撮影から始めて、段階的にマクロ撮影に励むことがオススメ。

 

超ワイドともなると海の透明度が高いことが条件になり、被写体に触れるぐらいの距離に近寄れないと迫力のある画像は作れない。

 

マクロ撮影だと透明度が最悪でもそこそこ綺麗な作品が撮れるので、そのあたりをポイントに使い分けることが基本だ。

 

なんだか初級水中撮影講座みたいな話になってしまった。

 

 

 

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