2022年3月9日水曜日

肩に小錦が乗っている


今日、3回目のワクチン接種に行ってくる予定だ。2回目から半年経たないと予約できないということだが、半年経過ピッタリの日に予約が取れたのでさっそく申し込んだ。過去2回はファイザーだったが抗体量が増えるらしいからあえて交差接種のモデルナを選んだ。

 

なぜ急いで予約したかというと、最近かなり厄介な倦怠感に襲われているせいだ。ワクチンをうったから倦怠感が治まるわけではないが、さすがにもう感染したくないという一心である。2回もかかれば充分だ。

 



昨年春に感染した後しばらくは倦怠感を感じることがあった。ただ、この歳になると倦怠感はしょちゅうあるし、さほど酷くはなかったので後遺症だとは考えずに気にしないでいた。

 

その後、半年ぐらい経ったら倦怠感を感じることが減ってきた。コロナの後遺症だったのか、単なる更年期か、単なるサボリ病か、正直判然としなかったのが実情だ。

 

だいたい、昭和の男子にとって倦怠感ウンヌンをがたがた語るのはカッチョ悪い。それが常識だ。熱があるとか痛みが強いとか具体的に症状がハッキリしているなら別だが「ダルい」だけで四の五の言うのはカッチョ悪い感覚がある。

 

ダルいから休みます。ダルいから中止します。そんなフザけたことは通用しないというのが世代的?には常識だろう。良いか悪いかは別として昔ながらの大人にはそんな感覚がある。

 

そして今年1月終わりに再感染した。医者にはかからなかったが、症状から見てオミクロンだったのは確かだろう。高熱と喉や全身の痛みはまあまあキツかった。

 

で、その後、忘れていたはずの倦怠感が再発している。前回より確実に重くなってしまった。さすがに倦怠感をぐだぐだ言うようになってしまった。何だか負けた気がする。

 

前回の倦怠感が治まっていたところに再感染後またダルダル状態が襲ってきたわけだから、さすがに今回はコロナの後遺症と判断せざるをえない。

 

一週間に少なくとも3日間はかなりダルい。なかなか厄介だ。昨年感じていた倦怠感は「何となく」という形容詞付きで片付けられたが、今回のはしっかり重い。正直シンドイ。

 

しっかり睡眠をとったのに起きようとしてもベッドに押しつけられるような圧を感じてしばし動けない。フラつくわけではないが、何か思いものが頭に乗っかっている感じだ。

 

その昔、巨人にいた助っ人ピッチャーのヒルマンが登板を避け続けていた際に「肩に小錦が乗っているようだ」とヘンテコな言い訳をかまして大バッシングを浴びた。

 

いまの私は当時のヒルマンの気持ちが分かる。私も全身に小錦が乗っかっているような気分になるから今更ながら彼にシンパシーを感じる。

 

世の中、コロナ後遺症の倦怠感で困っている人はかなり多いらしい。いまも日々、万単位の感染者が出ているわけだから、この先、数十万、数百万単位の人がダルダル病で困る事態も起こりえるわけだ。

 

私などは管理職だし社内もリモートが多いから、倦怠感がヒドい日にサボらせてもらったり出社が午後になってもさほど悪目立ちはしないのが幸いだ。これが若い世代だったら問題はより深刻だろう。

 

私のような世代の上司からは「なに?ダルいだと?熱がないならさっさと働け」と言われかねない。それでも通常通りに働けなければ戦力外通告という事態もあり得る。結構大変な話だと思う。

 

もちろん若くない世代だって頻繁に重い倦怠感に襲われていたら仕事が成り立たないはずだ。そう考えると案外ニッポン経済にとってもこの問題は厄介な課題になるかもしれない。

 

確かに今のコロナは重症化しにくいし、亡くなるのも高齢者中心である。世間の雰囲気はそろそろインフルエンザ程度の認識になってきている。それはそれで間違いではないが、厄介な後遺症の行方はまだまだ不透明である。

 

なんてったって世界で感染が始まってからわずか2年である。後遺症に関する分析や研究はどうしたって二の次になる。運良く後遺症の無かった人やそもそも感染していない人にとっては興味も関心も低くなる。

 

私の場合、前回は半年程度で何となく改善に向かったから今回もその前例通りに治まることを期待している。三週間ほど前から漢方の「補中益気湯」を1日2回飲んでいるがまだ効果は感じない。

 

やはり感染しないのが一番だと思います。




 

 

 

 

 

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

お大事になさってください。コロナは、後遺症対策が一番重要なステージになっていると感じています。倦怠感は、周囲からは分かりにくいだけに厄介ですよね。

富豪記者 さんのコメント...

ありがとうございます。確かに後遺症に悩まされる人がこれからかなり増えるでしょうからステージが変わってくると思います。

倦怠感はなんとも厄介ですが、いずれ収まると期待して乗り切ります!