2022年6月17日金曜日

アンナミラーズとコスプレ


その昔、若者を熱くさせた「アンナミラーズ」がこの夏で消滅するそうだ。高輪にある最後の店舗が営業終了を決めたという。これもまた一つの時代の終わりだ。

 

アンナミラーズ側にそんなつもりは無いのだろうが、日本にコスプレという一大ムーブメントを起こすきっかけになったのが「アンナミラーズ」ではないかと私は睨んでいる。

 

可愛らしいウェイトレスの制服を初めて見た時はかなり衝撃的だった。今になってネットで画像を見ても何とも思わない。いつの間にかデザインが変わったのか、それともそれほど私が純情だったのだろうか。

 



ネットでアンナミラーズと検索すると制服画像がゴソっと出てくるからやはりあの衣装がアイコンだったわけだ。Amazonでもナゼかそれ風のモノが売っている。根強い人気があるのだろう。

 

高校1年の時だっただろうか、吉祥寺に住んでいる友人に誘われて吉祥寺店を訪ねたのが最初だった。よく覚えていないが可愛らしい制服姿の女子を見てワンダーランドに迷い込んだかと思った。

 

小学校高学年の頃、ナゼか祖父にバニーガールがうろうろしている店に連れて行かれた時とはひと味違う衝撃を受けた。当時は誰も使っていなかった言葉「萌え」を初めて実感したのだろう。

 

オタクに限定された世界観だった萌えだとかコスプレを楽しむ嗜好はいまやクールジャパンの象徴として世界を席巻している。昔からは考えられない進化だ。

 

15年ぐらい前、幼かった娘を連れて「としまえん」に行くとコスプレ軍団が大勢うろうろしていて親子揃って不思議な気分になったものである。あの頃には既に一つの文化として根付いた感じだ。

 

メイド喫茶をはじめ、今やコンセプトカフェ、略してコンカフェとやらも凄い勢いで増えているらしい。私のような古い人間からするとコスプレと聞くと怪しい風俗店しか思い浮かばないが時代は確実に変わっている。

 


 

コスプレはスケベな男が女の子にお願いして奇天烈な衣装を着てもらうようなイメージがあった。ところが今の時代は女子が率先して風変わりな衣装を着てそれを見てもらいたがるパターンが珍しくない。

 

女子が可愛く変身するのを嫌がる男子はいないからそれはそれで結構なことである。私だってもし若者時代に今のような風潮だったなら秋葉原や池袋あたりにノコノコ見学に行ったかもしれない。

 

気付けば大人になった私もコスプレカラオケ大会に参加して鼻の下を伸ばしたり、飲み屋さんのコスプレデーに興味なさそうな顔をしながら実は喜んで駆けつけたり、はたまた親しい女子にはコスプレ衣装を強制的?に着用させたりしてきた。

 

思えば、銀座のホステスさんの衣装だってコスプレみたいなものだ。普段の暮らしでは絶対に着ないような服を着たらコスプレだ。

 



 

夜の蝶とのひとときを楽しみに出かける男達も結局はコスプレマニアなのかもしれない。ホステスさんの休みの日に普段着姿を見てもムホムホしないのがその証拠だろう

 

結局、みんなコスプレが好き。この世の真理である。

 

アニメに疎い私はコスプレと聞いてもメイドやミニスカポリス、バドガール(古い!)、レースクイーン、バニーガールあたりしか思い浮かばない。

 

中でも幼少期から一貫して大好きなのはバニーガールである。あのデザインの発明はノーベル平和賞レベルの偉業だと信じている。

 



 

露出という点ではビキニの水着のほうが遙かに上だが、バニーちゃんの衣装のほうが何倍もセクシーである。実に不思議だ。目の錯覚なのか、それとも男性の脳の仕組みに関係があるのか大いなる謎だ。

 

バニーガールの発祥は1960年。シカゴのプレイボーイクラブのウェイトレスの衣装として発表されたのが最初だとか。60年以上の歴史があるわけだ。

 

Wikipediaによるとウサギがモチーフになったのは「ウサギが1年を通して発情期というイメージの生物であることからの連想で、“自分はいつでも男性を受け入れる準備ができている”という暗喩から」だという。

 

いやはや何とも深い話があの衣装には隠されていたわけだ。ますますバニーちゃんの艶姿に惹かれていく私である。

 

バニーが好きでごめんなさい。よく分からないけどとりあえず謝っておこう。

 

 

 

 

 

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