2022年12月28日水曜日

年末のドタバタ


先日また胃カメラを飲んできた。人生初の「3ヶ月後の再検査」である。これまでは別に問題がなければ1年後、ちょっと怪しいと半年後に再検査を指示されたが、3ヶ月後を指定されたからちょっぴりビビっている。

 

結果は年明けだからまだ問題はないが、久々に“病人気分”で胃カメラを飲んだ。とはいえ、このブログで何度も書いているように私はこの強力鎮静剤で落としてもらう内視鏡検査が大好きである。今回も不安よりワクワク気分で出かけた。

 

いつもは尻からの内視鏡検査もセットで行う。お尻カメラもやる場合はクリニックに向かう4時間前から2リットルの下剤を飲むハメになるのがツラいのだが、この日は胃カメラだけ。朝飯を抜くだけでノーストレスである。

 

そしてクリニックにて待ち時間もナシにすぐに検査開始。相変わらず強力鎮静剤の注射が効き始める頃の快感を全身で味わう。ちょっとクラっとしてきて天井がグルグルするような感じになると必死に落ちないように抵抗してみるのが楽しい。ものの数十秒後には必ず気を失うのだが、その手前でムダに頑張って耐えてみるのが妙に身持ち良い。

 

変態である。

 

今回、胃の中の問題の箇所を探すのに少し手間取ったとかで途中でボンヤリ覚醒してしまったのは残念だった。苦しいとかツラい感覚は無かったのだが「チェッ!起きちまったじゃないか」という無念ともいえる感覚が強かった。

 

一応その後はまたストンと落ちたのだが、いつもは看護師さんに起こされるまで熟睡するのに今回は自ら起きてしまいぐっすり眠れた感覚が足りなかった。ちょっと欲求不満だ。それでも全身が弛緩したせいでいつものように肩凝りも取れていた。

 



空腹状態での検査が終わった後はドカ食いが楽しみである。洋食気分だったのでクリニックから歩いて行ける銀座の老舗・煉瓦亭に出かけた。ところが昼時のせいでまさかの行列。

 

食事のために列に並ぶことが絶対に出来ない私である。洋食気分は変えられないので近くの「グリルスイス」に向かう。移転して間もないグリルスイスは小洒落た空間に変わっていて悪くない。以前の食堂っぽい感じから小粋なレストランっぽい雰囲気になっていた。

 




タルタル気分だったのでエビフライを頼む。大ぶりの海老が3本だ。食べ応えがあって嬉しい。他にこの店独特のシチューのようなハヤシライスにオムレツをトッピングしてもらった。5年前ならもう一品は頼むところだが最近はこの程度で満足してしまう。淋しい限り。

 

バクバクと食べて自分が病人予備軍だということを忘れることが出来たのだが、数日後に顔が腫れる事態が発生して難儀した。人生初体験である。さすがに師走だ。どうもすんなりとはいかない。

 

だいぶ昔に銀のかぶせものをした治療済の歯の根っこに細菌が溜まって炎症を起こしたのが真相。もちろん後日歯科医に診断されて知ったことだが、いきなり歯茎の上の方が痛くなりアッという間に頬の裏側や鼻の横の内側が腫れだして痛くなってしまった。ヒゲを剃るにも困ったほど。

 

外見上も片方だけ膨らんでしまい仕方なく歯医者さんに行ったのだが、原因は分かったものの「膿を切開して出す」と妙に怖いことを言われた。それを聞いただけで冷や汗が出たのだが、その日は「まだ膿を出す段階ではない」などと言われてしまった。

 



結局その日はヒーヒー騒いでいるのに痛み止めをもらった程度で帰されてしまい翌日また出かけるハメに。面白いもので一日経ったら頬の裏側の腫れが少し下がってきたみたいで前日までと比べると歯茎がかなり膨らんでいた。

 

しっかり膨らんでいる箇所がないと切開し甲斐がないらしく、この日の状態を見てようやく切開処置をしてくれた。ただでさえ痛いのに歯茎を切って膿を出すわけだから小心者の私は気絶寸前の気分だったが無難に終了。一気にラクになっていった。

 

実はこの日、時を同じくして母親が開胸手術をしている時間だったので、そっちの深刻さや大変さを想像して何とか騒がず泣かずにジっとしていられた。

 

母親は肺に水が溜まって厄介な状態だったので手術に至ったのだが、そこに至るまでの体調不良やら入院騒ぎでこのところちょっとドタバタしていた。どうやらデリケートな私?はそっちの心配やストレスのせいで歯の根っこが暴れたのだと思う。

 

何ともだらしない話だが、男という生き物は弱いものだと再認識した。いずれにせよ普段はたいした用事もなく日々を過ごしているのに師走になった途端にこんなことが重なるわけだから不思議なものである。

 

自分の体調も母親の件も年末年始に絡まなかったことはラッキーだったといえる。母親の入院は年を越しそうだから今年の年末年始は実家に行くこともなくイベント感とは無縁で終わりそうだ。コロナのせいで病院の面会が出来ないという状態は身内に入院患者がいる人には物凄い問題だという現実を改めて痛感した。

 

というわけで、年末年始の休みはしみじみと自分の人生観なんかを今一度じっくり考える時間にしようかなどと珍しく殊勝なことを考えている。

 

娘も母親(私の元嫁)宅に泊まりに行くみたいだし、一人で除夜の鐘を聞きながら沈思黙考するのも悪くない。

 

とかいいながら、きっとエロ動画をフルボリュームで鑑賞しながら鼻くそをホジくっている自分の姿が頭に浮かぶ。そっちの確率が97%ぐらいだと思う。それも現実である。やはり生きている限り煩悩とは友達みたいだ。

 

 

★今年の更新は今日でオシマイです。来年は12週目から再開します。皆様にとって実り多い年が訪れるように祈っています!

 

 

 

 

 

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