2024年4月22日月曜日

喜びと感謝のドカ食い


ドカ食い。来年還暦を迎える私にとっていつまで続けられるか分からない崇高な作業である。若い頃のドカ食いには苦しさと後悔がつきものだったが、この歳になると「喜び」と「感謝」が加わる。

 

こんな歳になってバカみたいにドカ食いが出来るのは健康を維持している証拠でもある。これは喜ばしい。ドカ食いが躊躇なく出来る収入があって宴に付き合ってくれる友人がいるのも有難い。感謝である。

 

平たくいえば単なる暴飲暴食なのだが、それを言っちゃあおしまいなので、定期開催しているドカ食い大会のことは「喜びと感謝の宴」と名付けたいと思う

 

というわけで今回はトンカツを死ぬほど食べる会を満喫してきた。もともと我がバンドメンバーである旧友と中華料理屋さんで「炭水化物だけでどれだけ食えるか大会」を開催したのがきっかけだ。その後、基本メンバー3人で何度か熱い戦いを繰り広げてきた。

 https://fugoh-kisya.blogspot.com/2023/12/blog-post_18.html

 

今回の試合会場は東銀座の「はせ川」。このブログにも何度も登場している名店である。比較的トンカツのメニューが豊富なのでアレコレ食べ散らかすには最適なお店だ。

 



 

 

私自身も何度も足を運んだ店だが、行くときは一人か二人。注文するものはほぼ決まっている。今回はドカ食い大会だし大食い3人の男の集いだから今まで頼んだことのないメニューにも挑戦できることが嬉しい。赤枠で囲んだメニューの品々をすべて平らげた。なかなかの戦果だろう。

 

上等なロースには脂身が多いというヘタレた理由でロースカツは「並」と「しそチーズロース」のみ注文。ヒレについてはこの店の名物でもある極上の「シャ豚ブリアン」と変わりカツである「梅紫蘇ヒレ」にした。画像は一部だけ載せる。

 





今回始めて食べた標準の「ロースカツ」が想像以上に良かった。脂身の量は適度で肉の締まった感じや甘味とのバランスが良い。コスパ的にかなり優秀な一品だと思った。

 

シャ豚ブリアンはさすがの一言。変わりカツ2種もベースのトンカツのレベルが高いから邪道感は無し。すべてウマかった。その他にも極上のメンチカツやクリームコロッケも食べた。なかなかに攻めた揚げ物ざんまいの時間だった。

 


揚げ物ばかりじゃ飽きそうだからと生姜焼きも注文。一種の箸休めである。極上のカツメニューが揃う中、これを注文する人はかなりのアマノジャクか我々のような宴を行う人なのだろう。

 



トンカツの名店が作るカツサンドがマズいはずがない。これは世の中の真理と言える。とはいえ、トンカツ気分で店を訪ねたらサンドイッチを優先して注文する気にはならない。当然、この店のカツサンドは初めてだった。いやはやウマいの一言。さんざんカツを食べまくった後に出てきたのに凄くウマい。

 

空腹の時に出されたらその美味しさに卒倒するのかもしれない。今後は絶対にかつサンドはお土産用に注文しようと決意した。今回はロースだったのでヒレカツサンドも非常に気になる。

 



メニューの中に「カレールー」という気の利いた一品があったのでそれも注文。ほぐし肉がどっさり入った和風カレーだ。これをさまざまなカツにドサっと乗っけて食べるのも大いにアリだった

 

漬物や肉味噌きゅうりなどもツマミにしてアルコールも摂取していたから十分満足であり早い段階から苦しくなり始めた。でもそんなことは気のせいだとメンバー全員で励まし合いながら食べ進む。

 

かつサンドを終えたところで終了ムードが漂ったのだが、余力がゼロとは言い切れない雰囲気も漂う。満足感はあるが達成感はないというヘンテコな理由で最後にカツ丼を追加注文した。

 

この店のカツ丼も以前から気になっていた。普段は上等なカツの単品を2つほど注文する私にはどうしてもたどり着けない一品だった。今回の特殊活動によってようやく味わえることになったわけだ。

 



満腹で苦しい時に出てくるカツ丼を想像して欲しい。普通の神経ならゲンナリするはずだ。でも今回の我々は正常な精神状態ではない、いわばイッペーさんみたいにぶっ飛んでいたので余裕でムホムホ食べた。

 

3等分にしたわけだから実際にたいしたことはなかった。個人的には3分の1では物足りなかった。強がりではない。そのぐらいウマかったからまだまだ食べられそうだった。

 

総括すると充分バカみたいに食べまくったのは確かだが、ほんの少し不完全燃焼みたいな気持ちもある。オーダーするタイミングの読み違いでちょっと料理の提供に間が空いたことと、この会に慣れてきた我々メンバーの守りに入りがちな姿勢が災いして、あと2品はいけたのではないかと考えている。

 

とはいえ、あと2品食べていたらその後は確実に体調不良になったはずだ。結局、この日の帰宅後、太田胃散を大盛りで2回飲み、翌日は午後まで太田胃散を手放せなかったのだから十二分に戦ったことは確かだ。

 

次回はいつどんなジャンルでこの「喜びと感謝の宴」を展開するか検討し始めようと思う。

 

 

 

 

 

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