2009年3月26日木曜日

独身気分

しばしの間、独身気分を味わっている。妻子が旅行に行ったので、1週間以上、野に放たれた状態だ。

私が一生懸命貯めてきたJALのマイルをガッポリ使われ、4月から激減する燃油サーチャージは高いままの金額を負担させられた。おまけに定額給付金もすべて旅行費用に充当されるらしい。

踏んだり蹴ったりだが、そのおかげで束の間の気ままな時間だ。1か月も不在にされれば寂しいだろうが、1~2週間の独り身なら正直バンザイだ。

朝食がサッポロ一番になることは不便だが、その他は問題ない。家の中は治外法権状態で快適だ。

何より“裸族”のままでいられる。暖房をガンガン入れた部屋で風呂上がりにブラブラしていると、それだけで得した気がする。

風呂の中でタバコを吸っちゃうし、ゴミの分別なんて適当だし、散らかし放題でも文句を言われない。エロ系DVDもBGMかのように垂れ流している時もある。

でも、不思議なもので、散らかしたあと、しばらくするとキチンと片付け始める。朝、起きた時や帰宅時に部屋が散乱しているのが不快なので、結局はいつもより真面目に整理整頓に励んだりしている。

せっかくだから家中を縦横無尽に使い倒したい気もするが、なぜか自分の部屋にこもっている時間が多い。普段誰かがいる空間に一人でいると落ち着かない。結局狭い自室で読書やネットサーフィンに時間を費やす。なんかもったいない感じだが、そっちの方が快適。

思えば一人暮らしをしていた頃も自分の居場所は不思議と決まっていた。初めて一人暮らしをしたマンションは、狭い部屋が3つあったのだが、居場所は特定の場所ばかり。

一戸建てに一人で暮らしていたこともあったが、この時も寝室以外でくつろぐことは少なかった。リビングよりも狭い空間で、テレビだって小さいのしか置いていなかったのに寝室でマッタリしていることが多かった。

狭い空間でのおこもり感を気持ちよく思うのは一種本能的なものかも知れない。先月初体験した寝台特急の個室でも妙に居心地の良さを感じた。閉塞感と表裏一体の包まれ感に上手く説明できないが、妙に魅力を覚える。

誰かに聞いた話だが、子どもが狭い空間に入り込んで喜んでいるのは、胎児の頃の原体験が影響しているらしい。胎内という環境は確かに究極の癒し空間だろう。なんとなく分かる気がする。

私のおこもり好きも胎児時代の記憶のせいなのだろうか。。。だとしたら子どもみたいだ。随分と成長が遅い。それはそれで問題だ。

女性を追っかけたがるのも、そのせいだろうか。出てきた場所に戻りたくなる帰巣本能かもしれない。きっとそうだ。
スケベなんかではない。

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