2009年3月24日火曜日

磐梯熱海温泉

福島・磐梯熱海温泉に行ってきた。どこか近場で気軽に行ける温泉はないかと探していたところ、私のアンテナに引っかかった。

熱海や箱根、伊香保あたりが近場というイメージがあったが、福島県とはいえ、磐梯熱海はやたらと近かった。

新幹線で郡山まで1時間ちょっと。そこから在来線で15分で着く。ヘタな関東エリアより便利。

サウナのある宿を探して見つけたのが「華の湯」という宿。中級と高級の間ぐらいのランクだろうか。割と大型の旅館だ。

泉質はそれなりに優しくなめらかな感じだが特別な印象もない。というか、このお宿の露天風呂は、この日だけなのだろうか、ちょっとぬるめ。身体にジュワーとくる感じが足りない。内風呂の方がお湯自体は快適だった。

館内に大浴場は2箇所、露天の浴槽がいっぱいある側と、建物上層階にある展望をウリにした側と2種類。問題は展望側の大浴場には露天風呂がない点。

この季節、「頭寒足熱」を満喫するには外気に顔をさらしながら入る露天が一番だが、イマドキの大型旅館で時間帯によるとはいえ、これは残念。

夕食は個室風に区切られた食事処で楽しめる。野菜が妙に美味しかったのが印象的。野菜嫌いの私が言うのだから野菜好きの人には嬉しいはずだ。


突き出しは馬刺し。海側の温泉ばかり行っている私には結構楽しい。この宿の名物らしい直火で温める燗酒を頼んでみる。こういうちょっとした遊びが旅心をくすぐる。

でもご想像の通り、直火で燗をつけるわけだから、すぐに熱くなる。どちらかといえば熱めの燗が好きな私でも、何度もお銚子を火から下ろして調整する。なんだかせわしない感じでピッチも上がってしまう。でも生ぬるい燗酒が嫌いなので満足。

この食事処は、熱々料理を楽しめることがポイントで、グラタン風の料理も熱すぎるぐらいの状態で出された。


刺身はごく普通だが、醤油とゴマだれ、マスタードベースの特製ドレッシングのようなタレが出てきたので試してみる。通常なら醤油以外で刺身を食べるのが嫌いな私だが、なんてったって山の中だ。トライする気になる。

白身の刺身にはなかなかの相性で、食わず嫌いはいけないと痛感する。

そのあとも、アワビの煮物や豚しゃぶも登場。豚しゃぶ鍋の味付けが塩ラーメン風だと思っていたら、一口サイズの喜多方ラーメンが出てきて納得。三切れほどの豚しゃぶを食べたあとは、そのスープにラーメンを投入。楽しい。

豚しゃぶのあとに福島牛のステーキが出てきた。なんか料理構成がハチャメチャだが、それはそれ。美味しければ文句はない。この牛肉が美味しかった。脂身が少なく、正しい鉄分の味が感じられて素直に美味。健康な牛肉という感じだった。

しめのご飯は、これまた福島らしいお茶漬け。漬け物や山菜、佃煮類がアレコレ出てきて全部混ぜ混ぜにして熱いだし汁をかけて味わう。滋味。大満足。

サウナにも死ぬほど入って温泉でふやけて、なんとも快適な時間だった。

今回、サウナに内緒で持ち込んだのはコンビニで買った変なマンガ。ロッキード事件の黒幕・児玉誉士夫の一代記が文庫本サイズのマンガになっていた。

良く分からないマンガだったが、サウナで辛抱時間を過ごすには丁度良かった。

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