2009年11月17日火曜日

銀座 平田牧場

ダイエットが怪しくなってきた。帝国ホテルのバイキングで暴食した話は先週書いたが、その後、ついに、禁断の「トンカツ」にも手を出した。

バイキングドカ食いの翌朝、体重計に“さほど”変化がなかったことが私を勇気づけた。

「いよいよトンカツだ」。私の心に住む悪魔が囁く。

銀座のシガーバー「コネスール」にはちょくちょく葉巻の補充や時間つぶしに出かける。コネスールは最近移転したようだが、この夏、コネスール旧店舗の隣に「平田牧場」がオープンしたのを知って、ずーと気にしていた。

上手なブランド戦略で人気上昇中の豚専門店だ。私がうろつくエリアに出来たのならぜひ行かねば。そう思っているうちにダイエッターとしての日々が始まり、「トンカツおあずけ状態」が続いていた。

なんだかんだいって、ベルトの穴も3つ減ったし、自分の中のダイエットルールが日に日にゆる~くなったので、ついに出かけてみた。

人気店の割には空いていた。一人でものんびり酒を飲んでいられそうなカウンターの他にテーブル席がいくつかあって、奥には掘りごたつ式の座敷もあった。

オープンしたてだから当然キレイで快適。メニューがまた嬉しい。豚ばかり!。食事より酒重視で訪ねても結構楽しめそうだ。

平田牧場自慢の豚を使った角煮やら味噌漬け焼きやら生ハムやモツ煮やソーセージやメンチカツなんかがメニューに羅列されている。全部食べたい。

味の濃いパンチェッタを使ったシーザーサラダ、モツ煮、角煮あたりをつまみに焼酎をグビ、ビールをグビ。幸せだ。

メンチカツがやってきた。ジューシーだ。ハイボールをもらってグビグビ。身体に脂が染み渡る感じだ。久しぶりの快感だ。

さてさてメインのトンカツ。これがまた色々種類がある。三元豚と金華豚の2種類があって、それぞれロースとヒレが用意されている。それも厚切りとか特厚とかの種類がある。

私が注文したのは金華豚の棒ヒレというシロモノ。火の加減が良い感じ。うっすらピンク。脂分の少ない肉だが、しっとり感があって旨味が詰った感じ。揚げ方と衣はともかく肉質はさすが。何切れでも食べられそうな感じ。

同行者の選んだのは金華豚の特厚ロース。端っこの脂が悩ましく光っている。セクシーギャルに手招きされているような錯覚を覚えたが、一応ダイエッターなので、味見をしないで我慢我慢。

一応、12キロほどの減量に成功したのだからトンカツぐらい食べてもバチはあたらないだろう。

これでも脂身を敬遠し、トンカツソースも普通より気持ち少なめに使った。すりゴマも敬遠した。偉い。

実にいじらしい。なんてったって最後のご飯を食べなかったのだから立派なものだ。

翌朝、体重を測ったら“さほど”変化はなかった。

バイキングの翌朝も“さほど”変化がなかったわけだが、この“さほど”の積み重ねを甘く見てはいけないのだろう。

でも、そろそろウマイもの達の前に全面降伏する日が迫っているような気がする。

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