2009年12月11日金曜日

マクロレンズ 手ぶれ補正

今日は昨日のようなセクシーショットはありません。すいません。

バリ島の水中撮影では、マクロレンズを中心に使った。新調した水中カメラハウジングは先月の沖縄で“進水式”を行ったのだが、その時使っていたのは、シグマ製の70ミリマクロ。

なかなか使い勝手の良いレンズだが、ハウジングやポートとの相性を考えると難点もあって、結局、バリ行き直前に新しいマクロレンズを購入した。

キャノンのEF100mm F2.8L マクロ IS USM

いろいろと“世界初”らしい。100ミリマクロレンズを使いこなすには当然手ぶれとの闘いだ。その点、世界初の手ぶれ補正機能がついたこのレンズは期待できる。アホみたいに高いレンズだったが、頑張って買ってみた。



全長1,5センチぐらいの小さなハゼを狙ってみた。やや被写体まで距離を取れるので、神経質なハゼを捉えるには使い勝手がいい。
ボケ味もそれなりに綺麗だ。

撮影ポジションによっては、どうしても身体とカメラハウジングの固定に完璧を期せないこともある。そうした際にも手ぶれ補正機能に期待してシャッターを切ることが出来る。

ちょっと距離がとれることで、エビにクリーニングされるウツボも悠々と撮影できる。ウツボもエビもこっちが70~80センチぐらいは離れて撮影したため、警戒心が薄く自然な様子が撮れた。


描写力もさすがに高水準。肌の質感とか微妙な色合いのグラデーションを綺麗に映し出してくれる。肉眼で見るよりもファイダー越しだと被写体の色合いがくっきり見えるため、望遠鏡を覘いているような楽しさもある。

それにしてこのハナヒゲウツボ、どうしてウツボのくせにこんなに洒落た衣装を着ているのだろう。何を目指しているのだろう。




一人のんびりマイペースで潜れたので、初めて見る魚、初めて撮る魚などあれこれと楽しく切り取ることが出来た。

およそ25年前、私がダイビングを始めた頃は水中写真撮影は今よりも当然厄介だった。その後、一眼レフを比較的手頃な価格のハウジングに入れて水中に持ち込む時代が到来し、今ではデジカメの進化でビギナーダイバーだろうと手軽に綺麗な写真が撮れるようになった。

なかでもマクロ撮影は、海の透明度やコンディションに左右されずにくっきり鮮明な撮影が出来るため、いまや水中写真の代名詞のような位置付け。

マクロ撮影は一種独特なオタク的世界でもあり、なかにはテレコンをつないだりしてスーパーマクロ撮影に挑む人も多い。

まあ正直、スーパーマクロレベルになると魚の目玉の中心とかヒレの表面の色彩とか何だかサッパリ分からない被写体にピントを合わせて喜んでいるだけみたいな人も多い。

私の場合、多少当たり前の構図になろうとも、潜らない人でも一目で何だか分かるような単純明快な綺麗な写真を撮りたいと思う。

コンテストにも興味はないし、とことん自己満足の世界だが、高いレンズも買っちゃったし、なんとかやめないように続けていきたいものだ。

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