2016年7月20日水曜日

素直に話を聞く姿勢


人の話を聞く。これって結構大事だ。わかっているけどなかなか難しい。

年齢とともに中途半端な自意識が強くなるから、人の話に素直に耳を傾けない。

てやんでえ~、うるせ~、何をエラそうに言ってやがるんだ等々、聞く耳を持たないで突っ張ってしまう。

もったいないことだと思う。若い頃の突っ張った態度が愚かだったことを自覚しているくせに中高年になっても似たような態度ではマヌケである。

歳を重ねるうちに、当たり前だが、周囲に年下の人が増えてくる。私自身、年下に何か言われても素直に聞けないような感覚が少なからずあったが、最近は割と素直に参考にさせてもらうことが増えた。

遅いぐらいである。早い時期から素直に聞く姿勢を持っていれば人として得るものは多かったはずだ。

若い人が好きなくだらない“陰謀論”などはゴメンだが、人には人それぞれの貴重な経験があるから、年齢に関係なくそれを糧にした話には重みがある。

壁に突き当たった時の心構えはもちろん、仕事の話、家庭の話、子育ての話など、どんなジャンルにおいても、それぞれの経験を元にした話には説得力がある。

個別事情は違えど話の芯みたいな部分は大いに参考になる。まさに「我以外みな我が師なり」である。

以前、ある人から子育てに関して示唆に富んだ話を聞いた。とても参考になった。

「子供の気持ちを安定させるには、前の奥さんをいたわる姿を見せろ。それなりに仲良くしろ」。要約すればそんな話である。

しょっちゅう会っている娘とは良好な父娘関係を維持できている。成績も問題ないし友達関係もうまく回っているようだ。

とはいえ、思春期真っ只中である。そうした表面的なこと以外にはそれなりに闇?っぽいこともあるみたいで、父親に見せない部分では色々あるみたいだ。

父親と母親が一緒に暮らしていないこと自体がイレギュラーだから、子供としては葛藤もあるだろう。

もちろん、私だって子供にとって大事な母親のことを子供の前で悪し様にバッシングすることはない。かといって、持ち上げたり、いたわるような話をしたこともなかった。

まあ、そんなアゲアゲモードになれるようなら今の暮らし方を選択していないわけだから当然といえば当然である。

「いたわる?仲良くする?そんなの無理無理」と頭ごなしに否定した私に、アドバイスしてくれた人は続ける。「その程度の演技もできないようなら子供のことなど守れるはずはない」。

おっしゃる通りである。私自身のこだわりや了見など子供にとっては何も関係ない。たとえ演技だろうと父親が母親のことをいたわるような姿勢を見せることは、子供にとってマイナスであるはずがない。

そんなことで思春期の子供の心が少しでも平穏になるならブツクサ言っても始まらない。その程度の努力?の必要性を人に言われるまで気付かなかったことが少し情けない。

以前なら「てやんで~、うるせいやい」と横を向いてしまったかもしれないが、このところ純情で素直?な私は、このアドバイスが胸に染みた。人の話を真摯に吸収すべきだと改めて思った次第である。

で、ここ数ヶ月、ガミガミ合戦はだいぶ減少し、今では「早くステキな女性を見つけなさい」などと親切な?ご高説まで拝聴している。とりあえずちゃんと柔和な顔で聞くようにしている。

いつまで続くかビミョーだが、ガミガミ合戦が減ったことで、何となく子供関係の色んなことが上手く回っている気がする。私自身の「心うらはら」など小さいことである。

やはり素直な心は大事である。すぐに斜に構えたり、自我ばかり主張したって大して良い結果にはつながらない。

今更だが、人様の言うことは真摯に受け止めるように心がけようと思う。


そんなことを言っていると「またお会いしたいわ~」、「今度デートしてくださいね~」などという夜の蝶からの誘いまでホイホイ真に受けて大変なことになりそうだ。

あくまで「時と場合による」という当たり前のことも自分に言い聞かせないとダメである。

でも、こんな画像の女性にそんなことを言われると、すぐに信じたくなってしまうから困ったものだ。

そんな調子じゃ変な壺とか消火器なんかを売りつけられてオレオレ詐欺にも引っかかりそうだから気をつけよう。

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