2017年9月15日金曜日

作詞作曲


歌うのは好きだ。聴くのも好きだ。音楽は文字通り音を楽しむものだから、人の数だけ好みや楽しみ方がある。

歌う、聴く、奏でるの他に「創る」という楽しみもある。最近、そんなことを実感した。そう書くと何だかエラそうである。

小学生の時に縦笛すら吹けず、もちろん音譜も読めないド素人の私が言ったところで説得力はない。でも、そんな私が友人とオリジナルの曲を創ってみた。

まあ、友人の作曲能力がなかったら話にならなかったのだが、とりあえず作詞は私だ。ふたりでヤイノヤイノ議論しながら作った。これがかなり楽しく充実した作業だった。

もちろん、私は詩を書いただけなので悠長に構えていれば済んだ。作曲者である友人が楽しかったどうかは不明だ。

この春、お互いにとっての旧友が急逝した。ともに小、中、高と同じ学校に通った関係だ。彼をモチーフにした追悼曲のようなものを作りたくなって、曲と詩を何度もすり合わせしてきた。

調子に乗ってコーラスアレンジまで考え始めたから完成段階である。11月に予定している我がオジサマバンドのライブでも披露する予定だ。

歌いながら泣きそうな気がする。気をつけよう。

さてさて、まったく何も無いところから詩を作って曲が付いて歌になる。当たり前のことだが、これって凄いことだ。

出来の善し悪しはともかく、まったくの「無」から始めるわけだから出来上がった時の喜びは大きい。

もちろん自己満足の世界だ。人様から見ればケッ!と言われそうな話だが、この歳になって新たな物事の楽しさを知った新鮮な感覚がある。

詩が出来た時には正直シックリこなかったのだが、ノッペリした言葉の数々がメロディーに乗ることで様変わりした。命が吹き込まれた感じがする。

友人が懲りずに付き合い続けてくれたら、今後も「知られざる名曲」?はいくつも生まれるはずだ。

まったくの手前ミソ、過剰な自画自賛で恐縮です。

とりあえず作曲担当の友人には元気でいてもらわないといけない。最近、私を見習って青汁を飲み始めたようだから、まだしばらくは大丈夫だろう。



「ムード歌謡を甦らせてダンスミュージック全盛の音楽界に一撃を与えよう」。彼の言葉だ。高い志である。

ちなみに今回創った歌はムード歌謡っぽくはない。「いきものがかり」が歌いそうな雰囲気の曲である(ファンの人、スイマセン)。

ムード歌謡チックな歌は来年以降の我々の課題だ。いま構想中の曲の仮タイトルは「ここにキスして そこじゃないのよ」である。

作曲担当の彼とは高校生の時にもオリジナル曲を2つ3つ作った。5年ほど前にもスンバらしい未発表曲を創っている。

空白期間はさておき、コンビ歴は一応30数年だ。阿久悠と都倉俊一もビックリである。

つくづく高校生の頃に本気にならなくて良かったと思う。あのまま創作活動を続けていたら、昭和と平成をまたぐ偉大な作詞作曲コンビになって超多忙な日々の中、早死にしちゃったかもしれない。

そういうくだらない妄想に浸るのが最近の私の楽しみなので御容赦いただだきたい。

せっかくだから今回完成した曲の歌詞を少しだけ載せてみる。タイトルは「泣き笑い」である。


星を眺めてみる

そこにキミがいなくても

そこにキミは キミは いるのかな

(~中略~)

飲み干そう 苦い 酒は嫌いだろう
       
この歌もきっと  茶化すだろう
                       
笑いながら おどけながら フラついた日が愛しい

         
思い出はモノクロに
       
変わっても 目を閉じると 

永遠の無邪気がいま 甦る
             
忘れないよ いま出来ることは キミを想い ただ泣き笑い
 
(~後略~)


歌詞については、ノッペリしているし、まさに「そのまんま」という感じ。正直インパクトは薄いのだが、言葉がメロディーをまとうことで一気に様子が変わる。

議論してイメージを膨らませ、詩と曲の微調整を何度も重ねたことで、いつのまにかちゃんとした「歌」に仕上がったわけだ。

素人にも素人なりの楽しみ方がある。そんな音楽の効用に今更ながら気付いて、創作意欲が盛り上がっている今日この頃である。

2 件のコメント:

6番セカンドマ☆カーノ さんのコメント...

こちらも楽しくやらせていただいてます。ありがとうございますー
昨晩深夜の帰り道、ムード歌謡の方向性案が浮かびました^^
飲み過ぎました。楽しかったです。ありがとうございます!!

富豪記者 さんのコメント...

同じく飲みすぎました!
またバカ話で盛り上がりましょう!