2018年8月24日金曜日

ウズラにハマる。


先週末、暇にまかせてウズラの卵と格闘した。半熟のウズラ卵が無性に食べたくなって、ネット上に飛び交うレシピを参考にあれこれ試してみた。


焼鳥屋さんで出てくるウズラの卵はそのほとんどが「普通」である。でも、なかにはワオワオ叫びたくなる極上モノもある。

極上モノすなわち半熟である。普通の鶏卵だって半熟はウマいが、あっちは一口で食べないとタラリと黄身が垂れたりしてザワザワした気分になる。溢れ出た黄身が皿の上に流出すると負けた気がする。

その点、ウズラは当然一口でパクッである。可憐なサイズなのに嚙めばトロッとした黄身が恥ずかしそうに口の中に広がる。おしとやかな感じが好ましい。

おまけにウズラの卵の場合は、一個と言わずに複数楽しめるのが良い。


この画像は某焼鳥屋さんでの1枚。ウズラの卵を1本だけ頼んだのに「失敗して爆発しちゃったからオマケで食べて」というビミョーな展開になった時のもの。食べ過ぎである。

で、台所でウズラの卵と格闘した話である。半熟にするための茹で時間もネットで調べた。諸説あったので何度か試した。私の好みは沸騰したお湯に「2分10秒」である。5秒単位でシビアに茹で加減が変わるから大変だった。

ザルに入れたウズラの卵を沸騰した鍋に入れて、ちょこちょことザルのなかで動き回るようにする。こうすることで黄身が中心に収まりやすいらしい。

キッチンタイマーがピースカ鳴ったらすぐに水でシメてしばし冷ます。それから殻をむく作業である。これもネットで便利な方法を知ったので試してみた。

タッパーなどのフタ付き容器に殻つきのタマゴを入れて、20回ぐらい軽めにシャカシャカすると殻にヒビが入る。その状態で水に浸すと殻と白身の間に水が入ることでペロペロンと簡単にむける。

実に簡単だった。プレーン状態ならこれで完成。もちろん、そのまま食べてもウマい。トリュフ塩を散らして食べてウマい。でも、それだけでは面白くない。

で、ジプロックの登場である。蕎麦つゆをタップリ入れてウズラの卵に浸かってもらう。味付きタマゴへの挑戦だ。この日使ったのは濃縮2倍タイプの蕎麦つゆ。

2時間、4時間経ったところで味見してみたが、今ひとつパンチに欠ける。6時間程度経ったところで、さすがに待ちきれずに引き上げる。

で、フライパンにつゆも多少入れた状態で焼く。つゆの焼ける風味がアクセントになる。ウズラに少し焼き色がついたぐらいで完成。

熱しても半熟はキープされている。蕎麦つゆの甘味も加わり抜群の仕上がりだった。涙が出るほどウマかった。健康上の問題さえなければ一気に20個でも30個でも食べられそうな感じだ。

必死に格闘していたので製造過程や完成状態を画像に残すことを忘れてしまったのが残念である。

次回はウナギのタレに漬け込むことを考えている。他にも数限りないほどのアレンジが出来そうだ。しばらくウズラとの闘いを楽しもうと思う。

ということで、今日はオチがないのでウズラの卵ではなく、親のほうの串焼きの画像をあげてみる。


銀座6丁目にある焼鳥の老舗「鳥繁」で注文できるウズラだ。これで1500円ぐらいするので安くはない。でも、なかなかお目にかかれないし、野趣あふれる串にかぶりついて、この店独特の注ぎ方で供される酒をかっ食らうのは幸せだ。

ついでにいうと、この店のシメの定番であるドライカレーは“タンスイカブラー”にとっては魅力的である。

ウズラの話の結論がドライカレーになってしまった。

デブならではである。

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