2010年10月6日水曜日

烏骨鶏のタマゴ

胃カメラと大腸カメラを楽しんだ(9月17日の当ブログご参照)際に採取した血液検査の結果が出た。だいたいいつもと一緒だ。

急激に悪化した数値はない。尿酸値も痛風発作寸前だが、現状維持だし、γ―GTPも高値安定ですぐにどうにかなるような水準ではない。

今回はいつも高めの「総コレステロール」の数値が緩やかに上昇していたが、これだって日本の標準値が国際的に厳しいという指摘もあるぐらいだから、気にしすぎるレベルではない。

とはいえ、医師いわく「年齢的にそろそろ意識しはじめろ」とのこと。確かにどう逆立ちしたって中年オヤジだ。20代、30代の頃と同じ感覚でいたら、血管も疲れてボロボロになりやすいだろう。

だから一応、コレステロールを意識することにした。

コレステロール問題にとって、最大の敵、というか愛すべき存在?がタマゴだ。タマゴであれば例外なくコレステロール業界では数値を上昇させる役割だ。

イクラしかり、タラコしかり、ピータンや明太子、ウズラの串だって同じ。敵と呼ぶには忍びないが、摂りすぎに気をつけることにしよう。と決意してみる。


とかいいながら、話のタネに「烏骨鶏の卵」を取り寄せた。幻の逸品だ。霊鳥とか不老不死の食材とか言われるアレだ。

とある高級食材通販にほだされて注文してしまった。なんと8個で4千円。さすがにたじろぐ。1個500円の生卵だ。

バカげた値段だが500円は500円だ。つまらない喫茶店でマズいコーヒーを飲めば飛んでいく値段だ。一度経験しておくには悪くない。この程度の投資で、きっと向こう10年はネタとして語るのだろうから、考えようによっては悪くない。

思ったより小ぶり。小さいせいで「500円」という事実が重くのしかかる。


割ってみた。悩ましい色加減だ。特徴としては、黄身の周りの「デロデロ」がほとんど感じられない。あの痰壷に入れる痰みたいなデロデロが嫌いな私にとっては、それだけで好印象。

当然、生卵かけご飯にしてみる。いつも「デロデロ」を極限まで捨てて生卵かけご飯を作る私だ。デロデロを感じない烏骨鶏様は、まさにこのために生まれてきたのだろう。専用醤油を加えてかき混ぜ、固めに炊いたご飯にそーっと優しくかけてみた。


邪念を振り払い、集中して五感を研ぎ澄ませて味わってみる。本当は10秒ぐらいで豪快にかっ込んで食べた方がウマいのだが、エセ富豪としてはチョビチョビ食べてみる。

感想は「甘い」、「後味が非常に爽やか」。この2点に尽きる。普段の生卵かけご飯に比べて10倍ウマい。そう考えると適正価格といえるのだろうか。

その後、オムレツも食べてみた。火を入れすぎずに仕上げたプレーンオムレツだ。ほんの少しのケチャップと少量のウスターソースで食べるのが私の好みだ。これまた甘味が際立っていた。

文句の一つも付けようかと思っていたが、軍配はヤツに上がった。素直にまた食べたい。

そんなに素晴らしいタマゴならわが家に常備すべきだが、コレステロールの関係で断念している。あくまで経済的な理由ではない・・・と強がっておく。


そんな合間に夜は夜で日本酒を片手にイクラ三昧の日々だ。コレステロールは上昇しっぱなしだ。

写真は高田馬場・鮨源でのヒトコマ。「久保田」の25周年記念原酒とやらを升酒にして、この時期だけの生イクラを肴にグビグビした。

素の状態の生イクラにチョロッと醤油を垂らして味わう。生卵が口の中で散弾銃のように破裂する感じ。エロティックな味わいだ。冷酒も進む。

血管や肝臓が緩やかに滅んでいく私だ。

2 件のコメント:

悶々 さんのコメント...

烏骨鶏コースが食べられるなんて、さすが富豪さん。わたしは一生無理だわ・・・
さて本題?ですが、先程銀座山野楽器前を通りましたら、ハマショーさんのニューアルバムキャンペーン中でした!
声が若いのに驚きました。
盛り上がっていらっしゃるかなと思い、一応ご報告まで。

富豪記者 さんのコメント...

悶々さん
ちょっとびっくりです。
18時ちょっと前に、まさにそこで「ハマショー」を購入した私です。。。。
18時半の銀座8丁目エリアの待ち合わせまで
中途半端に時間が空いてしまった今日、教文館から山野楽器に立ちより、DVDとCDをゲットしてました。すれ違いですね!!