2017年3月17日金曜日

某月某日


某月某日。仕事終わりに知人と落ち合う。「千代田線沿線が便利なの」とのことで湯島で近況報告を兼ねた異種格闘技戦、いや世界平和を語りあう。

その後、小腹が空いたので寿司屋へ。前から行ってみたかった「一心」に赴く。かなり遅い時間だったので店内はまばら。

ウマい肴を前にカピカピ飲む。知人を帰した後、飲み足りない気分だったから中学高校の先輩が営むバーに立ち寄る。

先日急逝した友人と最後に飲んだ店だ。しばし感慨にふけってマッカランをチビチビ。

先輩も私と同じく中高年独り者である。人生の悲哀を語りあう。ちょっとしんみり。

その後、隣に座っていた若い裁判官と打ち解ける。酒のせいでクドいオッサンと化した私は“法の番人”相手にウダウダと人生を語る。

その後、零時を回ってだいぶ経った頃に酔っ払いサラリーマンが入ってくる。舌打ちして睨み付けようかと思ったら見覚えのある顔だ。

お互いしばし観察した後で、中学高校の1コ下の後輩だと判明。調子よく先輩ヅラしてスカした顔で思い出話に花を咲かせる。

ふと後輩が真顔で言った。

「先輩、随分変わっちゃって分かんなかったですよ。すっかりジジイじゃないですか。デブだし。ダメですよ、そんなんじゃ」。

ガーン!!。手厳しい批評である。落ち込む。

ションボリしながら後輩の飲み代もこっそり支払いトボトボと帰路につく。

家で鏡に向かい顔面をマッサージして「ジジイ打開」に向けた無駄な努力をしてみる。

でも、後輩からのそんな指摘もあながち悪いものではない。シュッとした男でいようと改めて自分に気合いを入れるきっかけになる。

などと、ポジティブに考えながら、なぜか冷凍チャーハンを電子レンジでチン。深夜1時半である。

そんなことをしているからダメなんだろう。反省。

でも、後輩が私のことが分からなかった理由は、おそらく花粉症のせいだ。きっとそうだ。

今年初めて花粉症になった。時々、顔全体が腫れぼったくボヨボヨ?した感じになる。そのせいだ。たぶん。そうであって欲しい。

花粉が憎い。

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