デリバリーの食事の問題は「贅沢食い」だと思う。昭和人の矜持?として一人前の注文を出前してもらうのは悪いという思い込みのせいで、ついつい多めに頼んでしまう。
それ以前にいろいろなものをちょこちょこ食べたいワガママのせいで、確信犯的に結構な量を残してしまう。
飽食の時代とはいえ間違いなく罰当たりな食べ方だ。こんな悪習慣は私だけかもしれない。
サムライマックとやらをCМで見て食べたくなった。それだけ頼めばいいのに、つい習慣でビッグマックとフィレオフィッシュも頼む。
さすがに全部食べたら小錦みたいな体系になる。仕方なくパンを残して中身中心に荒々しく食べる。
一人暮らしのステイホームならではのシャバダバな食べ方だ。誰かに見られたらさすが軽蔑される。
とか言いながらここに書いてしまうのだから読んでいる皆様から軽蔑されてしまうわけだ。
残骸である。ヒドいものだ。子供の頃の食事の際は茶碗に米が一粒でも残っていたら厳しく叱られる家庭で育ったのに、ウン十年も経ったらこのありさまである。
別な日、自分好みの寿司飯が無性に食べたくなったので久しぶりにお気に入りの寿司酢をやたらと硬く炊いたコメと合わせてみた。
規定量より2割ほど多めに寿司酢を使う。粒立ったコメと混ざり合って最高の仕上がりである。
私はこの寿司酢が昔から大好きで、寿司飯だけでも醤油を垂らせば一合ぐらいはペロッと食べられる。
おかず無しで醤油だけではあまりに悲しいので、この時もまたウーバーイーツを利用する。
徒歩圏内に上質な刺身を置いてあるスーパーが無いから、近隣のお寿司屋さんで刺身盛り合わせと、ナゼか握りも一人前頼んだ。
何とも麗しい眺めである。普段、お寿司屋さんに行くとツマミ中心で寿司飯をしっかり食べることが少ない。自宅だとその逆である。主役は寿司飯だ。
缶ビールや缶チューハイをお供にひとり黙々と寿司飯を味わう。デリバリーの握りのシャリだけを少し味見したが、やはり我がスペシャル寿司飯に比べたら問題外である。
で、握りのほうに乗っかっていたネタを剥がして自家製寿司飯のお供にする。鉄火巻きの中身だって箸で突ついて取り出す。
これまた罰当たりの極みみたいな残骸が残ってしまった。
一応、残したシャリは醤油をまぶして焼きおにぎりにしようとか、鮭フレークと柴漬けの細切れを入れて和風チャーハンを作ろうなどと考えてみた。
でも酔っぱらったし満腹だし、とりあえず冷蔵庫にしまったまま忘れてしまい、結局後日捨てるハメになった。反省だ。
「足るを知る」。私が好きな言葉なのだが、ことデリバリーとなると足りないのがイヤで頼みすぎる。
人様には見せられない姿だ。
2 件のコメント:
つまらない堅物より、こういう悪いこと(嘘です)をする人の方が、なぜか信頼できます。
コメントありがとうございます!
心強いお言葉、勇気づけられます!
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