節制を意識するようになって3か月ほどが経った。目的だった倦怠感退治にはどうやら成功した。「適度な運動、適切な食事」という厚生労働省に褒められそうな暮らしを実践していたらかなり元気になった。体重も10キロ以上減った。
ダイエットをしていた自覚はないのだが、10キロも減量に成功すると変な欲が出てきて、今の私は単なるダイエットオジサンと化してしまった。ちょっと問題である。
何が問題かって目指すべきゴールを設定していない点である。今だけだとは思うが前ほどの空腹感を感じない状態だから、これ幸いとばかりに体重減を目指してシャバダバな食生活を続けている。
ベルトやズボンがおかしなことになってきたから適当に切り上げないと面倒だ。ゆるゆるズボンをベルトで締め上げている姿は上着を着ていれば目立たない。でも、いよいよ暑くなってきたからスーツの上着は脱いだ状態になる。「身体に合っていない服を着たダサいオジサン」である。
いっそのこと100万ぐらい投下してスーツを何着か仕立て直そうと思うのだが、過去の人生でリバウンドしなかったことは一度もない。さすがに勇気が出ない。思い切って持っている衣類をすべて入れ替えするぐらいの根性がないことが私の凡人たる証である。
減量生活といってもサラダばかり食べるような寂しい生活はイヤだ。キチンと?ジャンクフードも食べたい。先日はサムライマックのトリプル、すなわち肉3枚バージョンとビッグマックの倍バージョンをデリバリーして食べた。もちろん、パンはすべて排除するというヘンテコな食べ方である。
サムライマックの肉はバーガーキングの肉のように割とマトモだから3枚版を味わっていると良い感じのハンバーグを堪能している気分になる。
倍ビッグマックは肉4枚だが、こちらは「マック標準肉」だから4枚だろうと肉々しい感じはない。そういえば大昔の「猫肉騒動」を知っている人はみんなすっかり年寄りになった。
一応、マックの肉を7枚という贅沢?な食事ぶりだが、パンを除くとズッシリ感も満腹感もないし、実際に翌日に体重が増えることもなかった。
話は変わる。減量といえどもウナギを無視する生活は私には無理だ。大好物まで絶つようなストイックさは無いので最近も何度かウナギ大会を開催した。
さすがに鰻重のご飯を少なめにしてもらうようにはしている。なんなら「少な目で」ではなく「極少で」と頼む。鰻重の前に白焼きやその他のツマミも食べるからシメのコメまでバンバン食べるわけにはいかない。
おかげで鰻重の画像もこんなに寂しげだ。これは銀座の「神田川」での画像。胃が小さくなりつつある私はこれでも結構満足できてしまう。暴飲暴食の人生をウリ?にしてきた私としては実に寂しい話だが、今はちょっとだけ我慢の時である。
別な日、日本橋の「大江戸」に出かけた。この店の鰻重はランクが6段階ぐらいに分かれている。最上級の「極上」はそれこそ飽きるほどのウナギがモリモリである。10年、いや5年、いや3年前ぐらいまでは常に「極上」を食べていた私だが、この日は下から2番目のサイズにした。
減量、節制に関係なくここ1,2年は「極上」のボリュームを厳しく感じている自分が残念である。これが還暦間近の現実だろうか。この日も同行者に食べさせた極上を前に私のウナギはチンマリしていた。
別な日、自宅で大豆ハンバーグなるものをムシャムシャ食べた。そんなものを買ってしまう自分がちょっとイヤだが、実はこれは節制目的で買ったのではない。だいぶ前に近所にある宮城県の物産特売所みたいな店で味見したところ妙にウマかったのでまとめ買いをした。
ずんだシェイクを飲みに行っただけなのに余計な買い物をしてしまった。試食コーナーの魔の手にやられた。プレーンな状態でも薄く塩味はついていたが試食の際はマヨネーズをつけた状態で出された。マヨ好きな私は一気に心を鷲掴みされて買ってしまったわけだ。
先日、冷凍庫を整理するついでに存在を思い出して一度に大豆ハンバーグを3枚ほど食べてみた。マヨ醤油とマヨソース、そしておろしポン酢をそれぞれ小皿に用意してとっかえひっかえ味変して味わった。
単純にウマかった。幸福感を感じるほどウマいわけではないが、サラダチキンをかじるよりもマトモな食事をしている気分になれた。これはこれで悪くない。
よくよく考えたらマヨネーズがウマいというだけの話かもしれない…。
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