2022年4月4日月曜日

文句ばかり・・・


引っ越しが迫ってきている。何かと気忙しい。でも平々凡々の日々を過ごしていると引っ越しみたいなイベントがあることでちょっと心が浮き立つから悪くない。

 

まもなく娘との同居生活が始まる。どんな感じになるのだろうか。先日は娘の家具を買いにわざわざニトリの大規模店を目指して成増まで出かけた。

 

有楽町あたりのニトリに比べて妙にデカい。ちょっとアガる。その日に買いたかったのはベッド、机、椅子、本棚である。さすがに大型店だけあって適当な商品はすぐに見つかった。

 

ところが、組み立て設置まで頼んだ場合、配送日が5月中旬になるという。おったまげである。在庫の問題ではなく配送の都合らしい。3月末に買ったものが5月中旬まで届かないとは驚きだ。海外からの輸入じゃあるまいし呆れてしまった。

 

話にならないからクルマで5分の距離にあった「島忠」和光店に向かう。ここもかなりの大型店舗だ。ニトリより高めの値付けの家具が多かったが、必要な商品が全部決まったので購入。配送は4月前半でOKだった。

 

島忠もいまやニトリグループの傘下らしい。ならばなぜニトリの配送手配はシャバダバなのだろうか。王様みたいな仕事ぶり?みたいだ。それだけニトリに人気が集中して商品が売れまくっているという意味なのだろうか。謎だ。

 

さて、引っ越しの効用はモノが減ることだ。不用品を処分する機会でもある。今回私は引っ越し業者選びを不用品処分を積極的に受けてくれるところに絞って探した。

 

昔と違っていまや不用品処分のハードルは結構高い。日常のゴミの分別もそうだが、世の中がずいぶんと世知辛くなってギスギスしてきた象徴みたいな話だと思う。

 

ゴミに関して異常に細かな分別を強制してくる自治体もあるらしい。高額納税者だったら腹立たしくて仕方ない話だと思う。

 

話はそれるが、先日、ちょっと寒いからといって東京に「電力ひっ迫警報」なるものが出されたことにも驚いた。まさに「ホンマかいな?」である。

 

高い電気代をしっかり払っているだけでなく、11年前の震災以降は復興特別税までずっと負担させられてきた。にもかかわらず先日の地震では震度4程度で済んだ東京で新橋や銀座、赤坂辺りで停電が起きた。「なんじゃソレ?」って話である。

 

そして後日アノ突然の「電力ひっ迫警報」である。いつもより寒かったという理由で「電力が足りなくて停電しそうだから寒さに耐えて頑張って」ときた。おいおい!?って感じである。

 

原発を動かしたいがためのインチキみたいな脅しにしか聞こえなかった。もしそうじゃなかったとしたらかえって深刻な話だ。本当に寒くて停電しかけたのなら後進国レベルの悲惨な話である。

 

違和感があったのは誰もあの事態に疑問の声を上げていなかったことだ。与野党それぞれの政治家、テレビのコメンテーターあたりでブツクサ言っている人はいなかった。「なんじゃソレ?」「おいおい!」的な意見があってもおかしくないが、そんな空気がまるで無かったことが気持ち悪かった。

 

あまり文句ばかり書くのもよくないから話を戻す。

 

引っ越しを前にだいぶモノを捨てることが出来た。あと23回も引っ越しすればきっとかなりの断捨離に成功するはずである。

 

ネットの世界で見つけた不要品に対する心構えを表す格言めいたフレーズをいくつか載せてみる。

 

・迷ったらゴミ

・使わなきゃゴミ

・使えるかではなく「使っているか」

・災害時にそれ持って逃げますか?

・「あれば便利」は「なくても平気」

・あなたが死ねば全部ゴミ

 

まさにその通りである。分かっているのにそれでもまだまだ無駄なモノがあるのも事実だ。

 


 

私にとって厄介な存在になっているのが「ラッセンのリトグラフ」である。ラッスンゴレライではない。クリスチャン・ラッセンだ。30年ほど前にハワイで買ったものだ。

 

30万円ぐらいで買った覚えがある。まだ安月給だったからかなり悩んで思い切って買った。帰国時に別送品申告を忘れて、知り合いの税関関係者に頼んでムニャムニャ?したり、その後に建てた家では吹き抜けの壁の高い場所に飾って専用の照明まで付けて眺めたりといろんな思い出がある。

 

とはいえ、“いまさらラッセン”である。いまも好きな人は大勢いるだろうが、私の中では過去の遺物みたいな感覚になってしまった。

 

5年ぐらい前にカップ麺・どん兵衛の蓋に「かき揚げを描き上げる」というフレコミでラッセンが絵を提供したことも私の心理にビミョーに影響した。

 

今回の引っ越しでもとっくに愛着も執着も無くなったラッセンのリトグラフをなぜか処分できずにいる。中途半端に大きいから処分したいのだが、納戸の端にでも立てかけておけばいいかと安易に考えてしまう。

 

いつの日か、ラッセンの大ブームが起きないか期待しているのだが、さすがにそんな日が来ることはなさそうだ。






 

 

 

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