2022年8月17日水曜日

AQUOS R7

 

スマホが突然調子がおかしくなって慌てて機種変更してきた。買ってから3年も経っていないのにドコモショップのオネエサンは替え時ですねと涼しい顔である。

 

スマホを家電製品だと考えたら随分とヒドい商品だと思う。おまけに新機種の設定やデータ移行に2時間近くもかかるのもバカみたいな話。誰もがそれを当然みたいに思っている風潮が気持ち悪い。



 

まあ、そんな愚痴を言っちゃうあたりが中年、いや初老男の特徴だろう。でも今回久しぶりに機種変してみてアッチ業界の傍若無人ぶりというか客目線の欠落した体質を痛感した。

 

機種変の作業前にどうでもいい動画を見せられたのだが出てくる言葉がまるでチンプンカンプン。速度の単位など普通の人が分かる話ではない。とりあえず儀式的に見せておけばいいという安易な姿勢が不快だ。

 

そのぐらいは私でも我慢するが、驚いたのアプリのデータ移行をサポートする際の料金だ。Facebookやツイッターなど単純に新機種で新たにログインすれば済むものも1アプリ当たり以降手数料を1600円も取るという。

 

いやはや殿様商売としか言えない。お年寄りなら言われるがままにそんな無駄なサービスを頼んでしまうと思う。さもそれを依頼して当然みたいな口ぶりで説明してくるのも不快だ。

 

アプリ側の身勝手な仕組みも客目線などまるで無視したような感じで、なんだか消費者をバカにしている。不要なアプリがデフォルトで入っているのは仕方がないが、それらを削除する手間はかなりのもの。

 

あの業界以外の商売だったらあれほどまでに客に無関係かつ客が興味を示さないモノをバンバン押し込んできたら客のほうが怒り始めるのが普通だろう。

 

たとえばウーバーイーツである。新機種にパスワードを入れ直したら普通に使えるかと思ったら、なぜかアプリ内の支払い方法が勝手に変えられている。それもこっちが登録していないLINEペイだったかに固定されており普通のやり方では解除できない。

 

仕方なくネットを検索して解除するやり方を知ったのだが、言うなればLINEペイとやらに登録させなきゃ使わせないぞみたいな高飛車な印象しか残らなかった。

 

デジタルリテラシーの優劣が世の中を便利に過ごせるかどうかの分かれ目であることは承知している。でもアッチ業界のやり口は親切に指導するような感覚とは異質だ。「知らないヤツは相手にしないよ」という本音が見え見えだと思う。

 

文句ばかり言っても仕方ないから新機種の話に移る。古い人間だから日本製をついつい選ぶ。というか前の機種と同じメーカーの後継機のほうが使い勝手が良さそうだから前回に引き続き今回もアクオスの上級機にした。

 

シャープは今や台湾傘下だという現実はこの際知らないフリをする。3年前に買った「R3」がいまや「R7」である。頻繁に型が変わることが無かった昔の家電が懐かしい。


R6が出た時に変えようかと思ったのだが、自慢のライカ製レンズを搭載したカメラ機能がやたらと悪評だったので見送った経緯がある。

 

R7はカメラ機能がかなり改善されたと聞いたので悩まずに注文したのだが、機種代金の高さに驚いた。3年前の機種より2倍近い価格設定である。

 

ハイエンド機にする必要など無かったのだが、値段も聞かずに予約しちゃったし一応今までの機種の後継だから操作性が同じ点に甘えて無駄な買い物をしてしまった。ドラム式洗濯乾燥機が買えるような値段である。正直バカみたいという一言だ。

 

聞くところによると他のメーカーのアンドロイドもハイエンド機は似たような値段だという。買っちゃったくせにあえて言ってしまうが実にバカな話だと思う。

 

また3年ぐらい経ったらいよいよジイサンバアサンが愛用している楽々フォンでも構わないかと思い始めている。値段は知らないけど。

 

さて、アクオスR7である。新品だからサクサク動くのは当然だが、カメラ機能は果たしてどうなのだろうか。今のところ前の機種と大差ないように思える。

 



夜景やポートレートを撮れば違いが分かるらしいが、このブログに載せる食べ物を撮影する分には別にどうってことはない。接写機能は以前のほうが上だったかも知れない。

 

それにしてもスマホという小さな機械に振り回されている現状が何となく切なく哀しい。機種変のおかげで丸一日以上は新機種の設定や調整にあれこれ時間を費やすハメになった。10年に一度ぐらいなら仕方ないが、2年や3年に一度こんな目に遭うわけだから実に不愉快だ。

 

日本中であらゆる分野の人たちがこんなことで非生産的なくだらない作業をしているのかと思うと、時間人件費的観点から見たらその経済的損失は凄まじいと思う。

 

だったら使わなきゃいいと叱られそうだ。ごもっともである。でもこの小さい機械は残念ながら私の横着で便利な暮らしを支えるツールである。

 

文句を言いながらも軍門にくだるしかない。無念じゃ。

 

 

 

 

 

 

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