2022年8月31日水曜日

「やってる感」


今年もアッという間に3分の2が終了した。バンド活動に励まないといけない時期になってきた。3年ぶりのライブは11月末だ。結構近づいてきている。

 

演目によって出番は変わるがメンバーは総勢8名だ。なかなか練習の予定が合わない。まだ一度も会っていないゲストメンバーもいる。SNSを通してやり取りができるから情報共有は出来ているが何かと不安である。

 

演目校正、曲順などもほぼ固まってきた。今年は得意?のオリジナル曲は封印してお客さんにとって耳馴染みのある楽曲のカバー15曲で構成する予定だ。

 

キーボード、バイオリンなどを担当する我が姪っ子ももはや基本メンバーみたいな存在だが、現在彼女は仕事の都合で秋田と東京を行ったり来たりの生活だから練習に参加できていない。

 


 

仕方なく私ともう一人のメンバーでカラオケボックスに集って諸々打ち合わせをした。やはりリモートでは伝わらないニュアンスもあるから2時間程度集中してやり取りしただけで結構な成果が上がった。

 

スタジオ練習のペースも上がってきた。最初はアコギの生音だけでこそこそ練習していたが、エレキのメンバーが参加し始めたことでアンプ・スピーカー経由のしっかりとした音量での本格練習に移行してきた。

 

過去のライブでも練習がこの段階に入るあたりから真剣味が増してくる。練習音源も録音して自分のボーカルのダメぶりを突きつけられる時期でもある。

 

今の時代、ネットを開けばギター譜が簡単に探せたり、カバー曲の原曲動画を瞬時に再生できたりデジタルの恩恵をフルに享受できるのが有難い。

 

今回はエレキ担当メンバーに教えてもらった新兵器に驚いた。女性の楽曲はもちろん男性曲でもキーが高過ぎる場合、私のボーカルに合わせたキーに合わせて演奏を仕上げないとならない。

 

感心したのはこの調整に役立つアプリだ。原曲そのものの音源をキーを上げたり下げたりしながら自由自在に再生してくれるスグレモノだ。

 

キーだけでなくテンポは維持できるので原曲のボーカルの声がヘンテコに変わってしまうのが笑える。女性曲を私のキーに調整して再生すると元歌の声がヘリウムガスを吸った後みたいなヘンテコな声に変わる。

 

元曲を男性が歌っている場合でもキーをかなり下げるとボーカルだけがフランク永井の声みたいに変わって楽しい。遊んでないで練習に励まないといけないのだが、ひょんなことで時代の進化を感じて妙に感慨にふけっているわけだ。

 


 

何ごとも遊びながら知ることは多い。何人かで集まってワイワイガヤガヤやっていると今更ながら新たに知る話がいっぱい吸収できて有意義な時間になる。

 

練習後はバカ話しながら飲むのだが、ここでもライブの際のMC用の小ネタがたくさん拾える。我がバンドはただマスターベーション的に演奏を聴かせる退屈なオヤジバンドではない。会場全体で楽しむのがモットーだ。MCネタを吟味するのも大事なテーマである。

 

ちなみに先日行われた矢沢永吉のライブでは何年かぶりに例のタオル投げが復活したらしい。素晴らしいことだと思う。そろそろ以前のように戻っていくのは普通のことだろう。

 

いまだマスク着用と声出し禁止がコンサートやスポーツ観戦のルールになっている。大谷翔平目当てにアメリカの野球中継を毎日のように見ているが、球場内の自由な感じは日本とは大違いである。

 

マスク、声出し問題は賛否両論あるのだろうが、そろそろ切り替えの時期だと思う。


ちなみに新橋あたりの居酒屋を例に取ってみよう。大箱の繁盛した飲み屋では大勢の客が全員マスクを外してワイワイガヤガヤ過ごしている。いまやそれが普通の光景だ。

 

にもかかわらず、店を一歩出ると屋外なのに皆さん思い出したようにマスクを着用して歩き出す。なんだか喜劇みたいな光景である。同調圧力とやらの呪縛はなかなか手強い。

 

今年の我がバンドのライブもどのような形でお客様を受け入れるかもろもろ検討中である。常識の範囲内で、と宣言したいが人によって常識は様々だから厄介である。

 

とはいえ、開催できるだけで良しとしなければならない。どのような形になるにせよ、私を含めたメンバーがライブ直前に感染しちゃえば替えはきかない。そう考えるとビビってしまうが、開催することさえ考えられなかった以前の状況を思い出せば遙かにマシだ。

 

というか、既に真面目に練習に取り組んでいるだけで幸せを感じる。それこそ「やってる感」だけでも何もやっていないよりは心地よい気分になれる。

 

やはり中高年には趣味があることは凄く大事だと今更ながら痛感している。

 

 

 

 

 

 

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