2022年9月16日金曜日

大谷翔平ラブ


野球少年だった私は王選手のホームランを何度もナマで目撃したことが自慢だ。800号を達成した時も後楽園球場で観戦していた。

 

長島選手の全盛期やカネヤンの全盛期はさすがに見ていないが「世界の王」の生ホームランを見ていた事実は私より年若の野球愛好家に対して物凄く自慢できちゃう話である。

 

という前ふりは大谷翔平を語るためのものだ。


大谷翔平の全盛期をリアルタイムで見ている我々は幸運だと思う。彼は歴史である。端的にそう表現するしかない。もし大谷翔平の出現が世間の野球熱が今より遙かに高かった30~40年前だったら一体どれほどの大フィーバーになったのだろう。

 


 

いずれにせよ、いま大谷翔平を見られることはラッキーなことだろう。50年後、いや30年後でもその頃の野球少年に対しては、王選手のホームランを見たぜ、という自慢よりも大谷の話は価値のある自慢になると思う。

 

4年前に大谷ラブを熱く書いたことがある。その頃は今ほどの活躍はさすがに想像していなかった。あの松井秀喜ですらアメリカではホームランは30本程度が限界だったから大谷がメジャーで12を争うホームランバッターになるとは思えなかった。

 

http://fugoh-kisya.blogspot.com/2018/04/blog-post_9.html

 

「エースで四番」。子供の頃に野球が得意だったなら誰もが二刀流である。高校野球まではそんな選手はたくさんいるが、プロの世界で1シーズン通して二刀流を実現させた人はいない。

 

体力があるだけでは無理だ。調整能力が常人には考えられないレベルだと思う。メンタル面においても超人だ。精神力、集中力はもちろん、いわゆる野球脳がプロ野球選手というエリート集団の中でも並外れているのだろう。

 

野球が物凄く得意な少年でもプロに進めるのは数百人に一人、いやもっと少数派だろう。その中で一軍に残るのは一握り、レギュラーになれるのはそこからまた一握り。メジャーに行くチャンスを掴めるのもまた一握り。

 

そして、あちらに行った後にそこそこ活躍できるのがほんのわずか。タイトル争いに絡むぐらいの大活躍をする選手はほぼゼロ。かつてのイチローだけである。そう考えると投手部門と打者部門の両方でトップクラスの成績を収める大谷翔平は奇跡の存在だ。

 

ベーブルースとの比較ももはや無意味だ。野球の質やレベルがまるで違う。「ベーブルース以来の~」という表現はそろそろ聞き飽きた。むしろ比較対象として釣り合っていない。大谷翔平は大谷翔平であって唯一無二としか言えない。

 

近代プロ野球において二刀流自体が事実上初めてだから大谷翔平を比較するのに値する人は野球界にはいない。競技種目を問わずオリンピックの金メダルを何度も連続で取るような偉業と肩を並べるぐらいの凄さだと思う。

 

いわばカール・ルイス級だと言っても大袈裟ではないと思う。鳥人・ブブカや裸足のアベベ、水泳だったらイアン・ソープ、サッカーだったら神様・ペレあたりと比べちゃいたいぐらいだ。ちょっと大袈裟か。いや、大袈裟ではないと思う。

 

残念ながら大谷の所属するエンゼルスがメジャーの中でマイナーな存在だから大谷フィーバーはまだまだ発展途上だ。だからヤンキースのジャッジとのMVP論争が起きている。


個人の活躍内容という点では間違いなく大谷がMVPにふさわしいが、チームが優勝争いにまるで絡まない低迷ぶりだから行方はビミョーだ。

 

ホームランを量産してチームを優勝争いに邁進させるジャッジも凄いが、野球界の常識として二刀流をトップクラスで維持している以上、クドいようだが大谷は唯一無二であり、今の成績だけで充分にMVPに値する。

 

実質的な二刀流大爆発元年だった昨年の衝撃が凄すぎたから今年の活躍がちょっと過小評価されている気がする。


超常現象並みの凄さなのに、凄すぎるゆえに一種の麻痺、思考停止状態が生じて単なるホームランバッター(失礼!)と比較されてしまっている。根本的に間違っている。


ちなみにかつてのマグワイアのようにシーズン70本のホームランや4割バッター、30勝投手が誕生するシーズンがあったとする。どれも歴史的偉業だが、大谷翔平が今年ぐらいの活躍をしていたらあくまでMVPは大谷翔平だと思う。二刀流をこなすことはそのぐらいの偉業だ。


他の野球選手が誰一人として出来ないことを普通にやってのけている以上、大谷翔平は「永年MVP」として別枠扱いにするのが妥当だと思う。

 

毎年発表される「ベストジーニスト」ではキムタクが「永久ベストジーニスト」として選考対象外になっている。それと同じである。


何だか例えが一気にシャバダバな方向に行ってしまった。すいません。

 

でも言いたいことはそういことだ。大谷翔平がシーズン通して二刀流で活躍している以上、いつだってオールスターに出るべきだし、常にMVPに該当するはずだ。もはや現役特別殿堂選手(何じゃそれ?)として表彰制度の枠外に置いたほうが無難だろう。

 

冒頭の画像のような大谷選手の姿を見るのが好きだ。ユニホームが泥んこだ。先発投手なのにバカスカ打ってランナーとしても走りまくるからこんな見た目になる。この姿こそが彼が歴史そのものであることの証だと思う。

 

未踏の地を進む大谷翔平だから通算記録みたいなものは意味がない。投打両方でいつまで活躍できるかが興味深い。少なくともあと5シーズンぐらいは二刀流でのフル回転を見せてほしいものだ。





 

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