2008年8月13日水曜日

勝ち組クラブ


お盆の時期にまるまる1週間店を休むクラブは一流店だそうだ。今週いっぱい休業中の店だと2回の土日を入れれば9連休だ。確かにあの手の商売で9連休を取れるなら一流だろう。

なかにはプライドと見栄のため渋々休んでいる店もあるらしい。銀座あたりは見栄とプライドがこんがらがっているので、想像以上にやせ我慢している店は多い。

売上げ制の女性にとっては、長い休みは収入に直結するわけだから、見栄ばかり張ってもいられないだろう。

今週の初め、六本木のクラブ「G」に顔をだした。お盆休みシーズンに入ったので、ガラガラだろうと思っていたが、割合早めの時間からほぼ満杯の盛況ぶり。開けていたら開けていたで、繁盛するんだったら、経営者としては休みたくないだろう。この店の場合、今年の夏は1日だけ休業するとか。大したもんだ。

キャバクラ的値段の店なら分かるが、この手の店がお盆の時期に繁盛するんだから、つくづく景気動向が分からない。というより、勝ち組、負け組がよりはっきりしてきた証なのかも知れない。

勝ち組の「G」を眺めていて気付いたことがある。流行るクラブの法則がそれ。法則といってもそんなに大げさな話ではない。

「流行る店は犬・タヌキ系の女性が揃っている」という“言い伝え”がそれ。銀座あたりで流行っているクラブは、ホステスさん達の顔立ちが、猫・キツネ系ではなく、犬・タヌキ系ばかりだという話。

実に単純な話に聞こえるが、言われてみれば結構正しい。私自身、たくさんの店を知っているわけではないが、この法則は当たっている。

なかには、女性陣のほとんど全員が犬・タヌキ系という店もある。女性の入店面接の際にその部分だけを重視するような店もあると聞いたこともある。

世の中には猫好きの人も多いので、犬と猫の比較より、キツネとタヌキで比べたほうが分かりやすいだろう。

一般的にタヌキのウリは愛嬌だ。人形やマンガに描かれる姿もキツネよりはユーモラスで、どこか親しみを覚える。

キツネは、どうしてもずる賢いイメージの象徴のように描かれる傾向にある。どちらかといえば、とんがったイメージがあり、まーるい印象を与えるタヌキの対極にいるようなイメージだ。

やはり、酒場でノホホンとした時間を過ごすときには、タヌキ系にお相手してもらうほうが落ち着く男性が多いのだと思う。

信楽焼などでタヌキの置物が定番になっている理由のひとつがタヌキのお腹が白いことにある。すなわち「腹黒くない」という意味で尊ばれているわけだ。

こんなイメージも夜の街の酔客連中が、キツネよりタヌキに惹かれる理由かも知れない。

もっとも銀座あたりには、腹の黒いタヌキも無数に生息している。それこそ化かし合いの世界だから、油断してはいけない。

結局最後は自分に言い聞かせているようだ・・・。

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