2009年12月9日水曜日

おひとりさま

こんな時期に休みを取ってバリ島に行ってきた。バリは10回目ぐらいだが、雨期に旅するのは初めて。スコール程度は覚悟していたが、滞在中一滴も雨に降られなかった。暑すぎて参ったほど晴天続きだった。

最近世の中では、「おひとりさま」が何かと話題になる。おひとりさま歓迎の宿だとか、ひとり飯におすすめな店とかが雑誌なんかを賑わせている。

もともと一人気ままに遊んでいるのが好きな私は、いわば“おひとりさま業界”の酸いも甘いも知り尽くしているつもりだ。だからどうだというわけではないが。

なんだかんだ言って究極のわがままがひとり旅だと思う。すべて自分のペース。寂しいなどと感じたことは一度もない。ただただ快適だ。

今回の「おひとりさまスペシャル」は、水中撮影目的で滞在したホテルに尽きる。その名も「エメラルド・トランベン」。

http://www.tulambenbali.com/index_j.html

そんなに小さな規模の宿ではないのだが、滞在中、ゲストは私ひとり。すべての機能が私ひとりのために動いているのかと思うと変な気分だ。

以前にも何度か滞在したことがあるホテルなのだが、いつもガラガラ。お洒落な感じはまったくないものの、清潔だし妙に居心地がよい。ダイビングの基地として使うには完璧な立地。

オーナーは日本人。その関係で露天風呂が用意されているのがポイント。今回は最近このトランベンエリアに増えてきた洒落たリゾートに泊まるつもりだったが、熟考の末、露天風呂に惹かれて再訪となった。

結果オーライだ。夕方、潜りすぎて冷え切った身体を露天風呂で癒すのは最高の瞬間だ。どんなにお洒落なリゾートだろうと、この部分はエメラルドトランベンにはかなわない。最高だ。

私が毎回予約する部屋は2階建てのコテージタイプ。2階がベッドルームで1階に水回りがあって室外に東屋部分が用意されている。朝食は2階のベランダか1階の東屋で誰の目も気にせずワシワシと食べる。

僻地の滞在なので食事は基本的にホテル内で済ますのだが、ダイエットにはもってこい。以前よりも味が落ちた。結構まずくてビックリ。まあここで美味しいものを食べようと考えているわけではないので気にならない。

初日にウイスキーをボトル買いして、炭酸水と氷を用意してもらってハイボール三昧の日々。ツマミになりそうなものを適当に注文する。

一緒に潜ってもらったダイビングスタッフ2人と毎晩3人で晩餐。アレコレといくつも料理を注文したがる私にとっては、2人のおかげで食べ過ぎないで済んだ。

ダイビングスタッフは40代のくせに筋骨隆々の現地人ベテランガイドとバリ在住歴1年のチャーミングな日本人女性ガイド。私ひとりのためにすべてのダイビングに付いてくれた。

といっても、それぞれ勝手に魚を探したり写真を撮ったりと好き放題に潜っていたのだが、そういうユルい感じが非常に快適だった。水中でもおひとりさまのマイペースを徹底できた。

おかげで結構いい感じに水中写真も撮れた。
水中画像は明日アップしようと思う。

トランベンという場所は、バリで一番人気のダイビングエリアなのだが、空港や一般的なリゾートエリアからはクルマを飛ばして2時間半~3時間もかかる。若い頃は空港に着いてそのまま移動していたが、そんなガッツはもうない。

今回はJAL便だったので、バリ到着が夜の10時半過ぎ。到着日の長距離移動はイヤだが、それでも翌日午後から潜るためには、それなりにトランベンに近いエリアまで移動しておきたい。そんなことを考えていたせいで一風変わった宿に泊まることになった。

事前に研究していた時に空港から小1時間移動した場所に「バリサファリパーク」とかいう施設を発見。まだ新しいテーマパークで、なんと「マラリバー・サファリロッジ」なるホテルもある。

到着日の宿は、そんな事情でなぜかアフリカ風のホテルに泊まった。

話によるとコテージの前をシマウマとか草食動物がウロウロしているらしい。そんな宿に深夜に到着するのはちょっと不気味だが、機内で山崎のハイボールを呑みすぎたこともあって、さっさと眠る。

翌朝、おそるおそるカーテンを開けると目の前にサイとかワニがいるわけではなかったが、少し遠くに大型の動物や鳥が見える。子連れとかには楽しい宿だろう。

朝食を食べにホテル内の「ライオンレストラン」に行く。大げさな名前だなと思っていたのだが、目の前にライオンはいた。結構笑える。


オフシーズンなので朝食レストランには私の他にもうひと組しかない。おまけに何やら深刻に話し込んでいて、ライオンなど眼中にない様子。

目の前でライオンを見ながら食事をする、こんな凄まじい状況をひとりで大騒ぎするわけにもいかず、興奮を隠して普通の様子で食べる。

ゆっくり敷地内を散策してそこそこ動物を見てからトランベンに向かった。1時間半ほどで到着。

このパターンはトランベンに潜りに行くダイバーにとって大いに“技アリ”だと思う。

エメラルドトランベンで潜りまくった後は、いわゆるリゾーターの時間だ。

ウブドのリゾート「マヤ・ウブド」、そのあと、ヌサドゥアの老舗リゾート「ヌサドゥア・ビーチホテル」に滞在した。

その辺の話はまた後日。

2 件のコメント:

rieko さんのコメント...

こんにちは!riekoです。
本当に楽しい時間でした。レストランのウエイターさんとのやり取り、思い出すだけで笑っちゃいます。素敵な水中写真のアップも楽しみにしております。ありがとうございました!!!

富豪記者 さんのコメント...

こちらこそ有難うございました!
画像ファイルは見られましたか?
まだなようでしたら違う方法を検討しますのでご遠慮なく!