2020年4月13日月曜日

コロナ離婚


コロナ離婚という言葉が広まっている。在宅時間が長くなった夫とそれに違和感を覚える妻が不仲になるケースが増えているらしい。

生活スタイルが変化すれば軋轢は生まれるから、さもありなんという感じだ。夫は外にいるものという概念が強いと、そうじゃない状態は不自然だから衝突も増える。

その結果、こんな人だとは思わなかった等等の愚痴が飛躍して離婚したいという話になる。

ぶっちゃけ、とっとと離婚すればいいと思う。離婚する気も無いのに夫婦仲の良くないことを聞かされたりアピールされるのは実にウザったい。

本気の離婚相談だったら、私も持てる知識をフル稼働してアドバイス可能だ。なんてったって「戸籍真っ黒、お先真っ暗」な私である。そっち方面は結構詳しい。

ちっとも自慢にはならないが・・・。

夫婦の基本は他人である。これは大きい。うまくいく方が難しいというぐらいの心構えがないと大変だと思う。

結婚生活の基本は忍耐と我慢と妥協である。新婚時代はともかく、それを過ぎれば現実は甘くない。

時間をかけてそれをクリア出来たら同志的連帯感みたいな関係が築かれるわけで、そこにたどり着くのは簡単ではない。

多くの夫婦が惰性と世間体だけで関係を続けている。残念ながらこればかりは仕方ない。

そんな状況でも、うまくいけば時間の蓄積によって何となくお互いがいないと不安になってしまうような関係性に行き着く。こうなればきっちり添え遂げられるはずだ。

お互いが単に我慢と我慢を隠しているだけなら限界が来るのは当然だ。若い頃なら結婚生活を頑張ろうという気合いも入れられるが、1020年経ってくるとエネルギーも弱まる。

イヤな言い方になるが、人から離婚問題を相談されたら「離婚できるもんならしてみな」と答えるようにしている。

離婚するには相当なエネルギーや経済的損失を覚悟しないとならない。それを踏まえた上で、なお離婚したいなら結論は簡単だ。

離婚できない理由をあれこれと言い募っているうちは、本気で離婚する覚悟が固まっていないわけだ。そうしたあれこれを一つづつクリアする努力をしているかどうかが本気度のバロメーターだろう。

もちろん、とことん悩んで逡巡すればいいと思う。10年単位で家庭生活をしていればシガラミは相当なものだ。右から左にというわけにはいかない。

逡巡しているうちにコトが収まる人もいる。あきらめでも達観でもそれでコトが収まるなら現状維持もアリだろう。波風をさんざんたてながらもウン十年経ったら仲良し夫婦になった人もいる。

熟年の仲良し夫婦の中にはもともと相性が良かったという奇跡的なケースもあるが、長年の努力で中高年になってから仲良くなったというパターンもある。

そんな努力型の夫婦は素晴らしいと思う。素直に尊敬する。人生の中でそういう関係を築けることは崇高なことだろう。

チマタに溢れるコロナ離婚予備軍にもいろいろな夫婦がいるだろう。なんとか踏みとどまっていつか仲良し夫婦になれるなら今の試練も必要なことなのかもしれない。

一番厄介なのが、離婚を踏みとどまっても、結局死ぬまで不仲なままのパターンだ。

そういう人生はイヤだ。少なくとも私はそのパターンにならなかっただけでハッピーである。

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