2021年12月24日金曜日

12月といえば


クリスマスイブだ。昔はちゃんとウキウキした。子供の頃はプレゼントにハシャいで、青春期は女のコとチャラチャラ騒いだ。家庭人だった頃もそれなりにイベント感に浸った。

 

いつのまにか普通の日になって久しい。年の瀬のせわしなさだけを痛感する日である。浮かれる世の中に背を向ける一環で、この時期は「忠臣蔵」に意識が向かうようになった。


旧暦12月が討ち入りの日だから日本人にとってこの季節は忠臣蔵一色でもいいぐらいだ。まあ、旧暦だから今の時代に合わせると1月末~2月頭が討ち入り決行日である。とにかく日本人の冬は忠臣蔵が正解だ!

 

最近は忠臣蔵を知らない若者が多いみたいだ。由々しき事態である。昔ほど映画やドラマが作られなくなったせいだろうか。この国の精神性や美徳を象徴するストーリーだけにもっともっと新作を作って欲しい。

 

討ち入り自体は史実だが、あまたあるかつての映画やドラマのエピソードは大半が作り話だ。それはそれである。大切な予定調和だ。

 

このブログでも過去に何度も忠臣蔵を取り上げてきた。私自身、たまたま小学生の頃にハマってしまったせいで今も関連本やBSあたりで再放送される過去の作品を楽しんでいる。

 

私が忠臣蔵にハマったきっかけを書いた話。

 ★忠臣蔵こそ・・・

http://fugoh-kisya.blogspot.com/2013/12/blog-post_11.html

 

このほかにも10年以上前にもクリスマスより忠臣蔵を愛でようというキャンペーン?を必死に展開していた。

 ★クリスマスと忠臣蔵

http://fugoh-kisya.blogspot.com/2010/12/blog-post_24.html

 

6年ほど前にも大石内蔵助を素材に呑気な話を書いている。

★「浮き様」になりたい

http://fugoh-kisya.blogspot.com/2015/12/blog-post_14.html

 

Amazonプライムやネットフリックスなどネット系のチャンネルの普及でいまでは過去の忠臣蔵も簡単に視聴できるようになった。

 



50年ぐらい前の日本映画はかなり見応えがある。かつての重厚な俳優陣が何ともいえない重々しく厚みのある演技を見せてくれる。片岡千恵蔵、長谷川一夫あたりの時代である。アナログ感バリバリだが、それが逆に新鮮だ。

 

言うまでもなく、艱難辛苦に耐えて主君の仇を晴らすという基本ストーリーだが、角度を変えた忠臣蔵の描き方がもっと模索されてもいい。

 

昔から吉良側の視点で描かれた忠臣蔵が観たいというのが私の願望だ。その昔は悪役の代名詞だった明智光秀が大河ドラマの主役になるぐらい時代は変わったのだから充分にあり得る展開だろう。

 

吉良さんからすれば、逆恨みされたテロ集団に寝込みを襲われて惨殺されちゃったわけだ。言い分もあるだろうし、周囲には悲劇的なエピソードはテンコ盛りのはずだ。

 

個人的には私が大好きな三浦友和あたりを吉良役にして、ちょっと悪役色を薄めて悲劇の主人公みたいな物語を作ってもらいたい。大石内蔵助役はあまりカッチョ良くない俳優を起用して我がトモカズを引き立てて欲しい。香川照之あたりが適役かもしれない。

 

さてさて、藩主の実父である吉良さんを救いに行かなかった上杉家サイドの葛藤に焦点を当てるのも面白いと思う。かつての映画やドラマでもこの部分は見所だから描き方はいろいろありそうだ。

 

他にも討ち入り成功後、主君の浅野さんが眠る泉岳寺に吉良さんの首を持って報告に行くところから切腹する最期までを描くのも面白そうだ。

 

かつての映画やドラマでは意気揚々と泉岳寺に向かう浪士たちの姿が描かれているが、実際には、上杉家からの追っ手が大量にやってくることを想定してハラハラどきどきだった上に、泉岳寺までの歩行ルートも様々な理由で随分と迂回したそうだ。

 

だいたい夜を徹して刀や槍で殺し合いをした後に両国から泉岳寺までの距離を歩いて行ったわけだから、それだけで凄い事だと思う。

 

で、自首みたいな形で幕府に討ち入りを届け出てから切腹させられるまでの浪士たちに焦点を当てるのも悪くない。討ち入り後、浪士達は4カ所の大名家にバラバラに「お預け」となり実際に切腹するのは2ヶ月ほど後のこと。

 

世の中は討ち入りにヤンヤの喝采を送り、浪士の中には再就職の道ががぜん有利になると期待した者もいたという。実際にサムライ精神アッパレということで多くの大名が浪士たちを雇用したがったのは事実だ。

 

最年少の16才で世を去った大石主税(内蔵助の長男)と討ち入り当時18才で、父親を守れなかったとして処分された吉良の養子・吉良義周を対比するような青春記が作品化されるのもいいかもしれない。吉良義周はその後20才で亡くなり吉良家は断絶した。それはそれで切ない話だ。

 

なんだかキリがない書きぶりになってしまった。忠臣蔵に興味がない人には退屈な話でスイマセン。でも興味がない人もゼヒ興味を持っていただきたいのが忠臣蔵の世界だ。

 

誰もが知っている分かりきった話だからこそ、新たな枝葉のようなエピソードを知ったりすると妙に嬉しい気分になる。

 

手を変え品を変えいろんな角度から描かれる忠臣蔵を今後も観てみたい。

 

 

 

 

 

0 件のコメント: