2008年5月27日火曜日

そんなにモテたいか!

そんなにモテたいか?。本屋に並ぶオヤジ向きの雑誌を立ち読みしながらそんな言葉が頭をよぎった。

とはいいながら、自分自身の答えは「モテたい」だった。我ながら健全だと思う。

最近の「大人の週末」みたいな雑誌類は、ターゲットをモテたいオヤジに絞ったようなものが多く。平たくいえば“不倫応援雑誌”ばかり。

その手の雑誌の表紙を飾る女性陣は20代中盤から30代前半の女優とかで、誌面のインタビューでも「大人の男とは」みたいな内容を意味ありげに語っている。

要は40代、50代のオヤジ連中が若い女性を相手に頑張るための企画がてんこ盛りになっている。

自分が20代の頃には、この手の感覚はメディア側にも乏しかった気がする。バブルの頃だったか、不倫ドラマで大ヒットした“金妻”だって“人の嫁さんと道ならぬ恋を選ぶ”みたいな設定で、あくまで同年代同士の色恋沙汰だった。

若者は若者、大人は大人として恋愛にもカテゴリー分けが顕著だったような気がする。

まあ倫理的に中高年のキザ男が花の盛りの若い女性と開けっぴろげに遊んでいる構図自体が、世間の軽蔑視線を浴びるのが普通だったのだから当然の収まり方だったのだろう。

時は移って現在、“チョイ悪オヤジ”という言葉が市民権を得た頃から、いい歳したオヤジが大っぴらに若い女性と華々しく遊んでいる姿が珍しくなくなった。

いいことだ!と40代の私は素直に思う(いかんいかん、倫理も大事だ)。

さて、ここからが本題。モテたがるオヤジの話を書こうと思ったのではない。

モテたがるオヤジの増殖が社会現象にまでなっていることは、需要と供給あってこその話。すなわち、その手のカップルの大量発生を意味しているわけで、そうなると気掛かりなのが20代、30代の男達の状況だ。

年齢的に正しくないオヤジ達に同年代の女性をターゲットにされていることに怒りや焦りはないのだろうか。

こんなことを思ったのは、最近の若者像の変化をあちらこちらのニュースなどで見聞きするからだ。すべてにおいて淡泊なのが特徴らしい。

クルマに興味がない。ファッションにも興味がない。海外旅行にも関心がない。出世指向や上昇志向に乏しいといった話が色んなところから聞こえてくる。

格差社会の一例という捉え方も出来るが、「対女性」というモチベーションは、収入に関係なく若い男なら高いはずで、それがすべての行動原理になって然るべき話。

セックスをしない若い男性が増加していることも頻繁に雑誌などが取り上げている。その要因はともかく、「モテたい」とか「ヤリたい」というエネルギーが若い男から失われたら社会全体の活力低下につながると思う。

モテたいし、ヤリたいから格好いいクルマを買って、イケてる服を買って、女の子を誘うというのが若い時代の正しい姿だ。この基本的な構図が崩れているのなら深刻だ。

いや既に崩れてしまっているから、冒頭で書いてきたように、いい歳をしたオヤジ達が、本来若い男がしているはずの行動をせっせと展開しているわけだし、メディアもそれを見越して現状を煽る。若い男は危機感もなく、テレビでお笑い番組を見ているか、ネットサーフィンしてゴロゴロしている。

ビジネスの世界で若い男性を戦力にする以上、彼らのポワンとした現状は、彼らの上に立つ中高年世代にも悪影響をもたらすことになる。

若い男から必死さを奪ってしまった元凶は当然社会情勢にある。

いい大学を出ていい会社に勤めていたお父さんが、いとも簡単にリストラされる。教師はサラリーマン化しただけでなく、平気で援助交際に精を出して捕まる。警察官は非番の日に風俗店経営に励んで捕まる。

名門といわれた企業が平気でインチキやウソで消費者をあざむく。政治家は口からでまかせ言ったり、ツラくなると仕事を放り出す。

新時代の寵児となったホリエモン的な連中は、結局よく分からないことをして捕まる。官僚はズブズブ贈収賄で捕まる。裁判官もストーカー行為で捕まる。

こんなニュースばかりに接していては、確かに夢や上昇志向をもてなくなるのも仕方ない。お気の毒ではある。

でも「モテたい」「ヤリたい」モチベーションまで下がってしまっては、社会の危機だろう。

結局、夢や上昇志向なき現状満足路線という最近の若い男の特徴は、結果的に「対女性」という分野まで枯れた感覚になってしまったのだろう。

厭世観が強まると性欲みたいな人間の根源的な欲まで低下してしまうのかも知れない。

なんか変な世の中だ。まあ難しい話はさておき、私も、せっかくだから若い男の分まで頑張ってモテるように頑張ってみようと思う。

1 件のコメント:

酒豪風 さんのコメント...

なるほど・・
バブル期にまだワカゾー・コゾウだった世代が小金をもつ年頃になり、遊びと言えばちょっぴりバブル的なもの。ノリのよさ(この言葉自体が懐かしい)と、ピチピチ感を求めて若い女性にはまる。確かに女房は子育てに忙しいし、亭主が外で遊んでいても、自分は外で遊びにくかったり。。 
やはり女性には遊ぶ時期(旬)もあるのでしょうね。
レオンのチョイワルが流行った頃、ニキータあたりで艶女(アデージョ)も流行っていて、彼女らの狙いは艶男(あでおす)でしたね。「あでおす」が富豪記者の世代かどうかはわからない。定義がないもの。。 
意外に「あでーじょ」世代は、オッサンも若者も両方を上手く食っているのかもしれない。
ちなみにこの30代後半な女性、高校生時代は女子大生ブーム、大学生になると女子高生ブームで、バブルはおろかブームも素通りで、辛酸を嘗めた世代。時代への報復として、意外にしたたかに食指を広げているのかも・・・