高速料金の割引のせいで、休日の混雑が結構シビアらしい。そんな時に好き好んで運転したくない。すっかり長距離ドライブとご無沙汰している。
先日も伊豆半島まで1泊で出かけたのだが、結局電車を使った。いままで電車で伊豆方面に行く場合、新幹線と在来線乗り換えで出かけていたのだが、今回初めてスーパービュー踊り子に乗ろうと計画。
熱海まで1時間ぐらいかかるらしいので、いままでは半分ぐらいの時間で済む「こだま号」一辺倒だったわけだ。でも旅行気分を味わうには、それっぽい特急もいいかもしれない。
週末絡みだったので、「スーパービュー踊り子」の適当な時間帯は結構混んでいた。仕方なく、聞いたことのない電車を予約した。
その名は「リゾート踊り子」。
名前が楽しそうで良い。単なる「特急踊り子」はかなりシケシケらしい。“リゾート”という冠をわざわざ付けるからにはきっとイケてるはずだ。
冒頭の画像がその列車の画像。妙に天井が高くて窓もだだっ広い。なんかウキウキだ。外装もカラフルで単純明快に“遊びに行く電車”というオーラに満ちている。
とはいえ、変なところがダメダメ。矢沢永吉風に言うと「シャバダバ」だ。まず車内販売が無い。これって萎える。普段買わないような弁当とかお菓子を空腹でもないのに買ったりするのが電車旅の醍醐味だろう。
寝台特急北斗星に乗った時には、車内販売が来るたびに「きのこの山」とか変なクッキーとかを必ず買って喜んでいた私だ。「リゾート踊り子」は、この部分だけでシャバダバだ。
続いての問題点は、屋根の広がり間が重視されているせいで、荷物を載せる網棚がないこと。すべて床置きだ。それに加えて、窓の横にあるはずの上着をひっかけるフックもない。脱いだ上着は行き場がない。変な話だ。
それ以外にも椅子の背にポケットがないから何も入れておけない。決定的なのはそれぞれの椅子にテーブルがないこと。今回は弁当を食べなかったが、駅弁タイムを楽しみに乗り込んだ人には最悪だと思う。全体にのっぺりしすぎ。
一応、グリーン車なのにこういう現実だ。全然、客の目線で考えていない。この「リゾート踊り子」は週末限定運転らしい。だから中途半端な装備でも許されているのだろう。そういう姿勢って何かイヤ。シャバダバな感じだ。
さてさて、この中途半端な特急が本領を発揮するというか、急にヤル気を出すのが、熱海を過ぎたあたりから。長いトンネルに入るとドーム状の天井が大変身。
特殊塗装とイルミネーションの演出で天井が画像のように変化する。一種異様だ。凄いことは凄い。ちょっぴり興奮した。
でもよくよく見ると悪趣味とも言える。妙に写実的な南国の魚がたくさん描かれていて少し不気味。クリスチャン・ラッセンの絵をヘタクソにした感じ。長いトンネル内は本来真っ暗に近い状態なので、イルミネーションの彩りが妙にグロテスク。
まあ話のタネにはいいかもしれないが、かといって、前述した数々の不都合装備の問題点をごまかせるほどのインパクトはない。
正直なところ「そんな変なパフォーマンスするぐらいなら、基本装備をしっかりしやがれ」って言いたい感じだ。
さて、この日訪れたのは伊東の「青山やまと」という宿。良い評判を聞いていたので以前から行ってみたかった宿だ。
思っていたより大箱の旅館だ。もう少し凛とした感じを想像していたが、良くも悪くもカジュアルな様子。
大浴場、食事など全体の印象は正直言って普通。さほど特徴的な要素はなかった。可もなく不可もなくって感じ。
宿のことより、シャバダバな列車の印象が強い週末旅でした。
2009年8月12日水曜日
リゾート踊り子 青山やまと
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2 件のコメント:
富豪記者様、この度は趣味の悪く、実用的でないシャバダバな車両が大変ご不便をおかけして申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。
両親が伊豆出身の為、数年前「ミス伊豆の踊り子コンテスト」に書類を出す所を必死で止める為に大モメした事がありましたが、ミスになっておけば、このシャバダバな車両に一喝入れられる権限もあったのかしら…と思いました。
準地元を悪く表現したようで恐縮です!
でも「リゾート踊り子」は中途半端に
シャバダバでした。。。
せめて、ご乗車記念キーホルダーとか、
ご乗車記念トランプとかを売っていれば、
快くだまされただろうに・・・。
そんな程度の演出さえあれば快適だった思います!
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