2008年10月23日木曜日

内視鏡の話

口とお尻からカメラを突っ込まれてきた。ちょっとしたMの気分を満喫した。定期的に受けている検査に今年も出かけた。

結果は、逆流性食道炎と胃のびらん、大腸の憩室ぐらいで、いたって健康。いつも1個か2個は取られるミニポリープは今回は無かったようで、私にとっては満足のいく結果だった。

この検査では、麻酔のような強い鎮静効果のある注射を討たれてから内視鏡検査が始まる。おかげでほとんど記憶がない。当然、つらさもキツさも感じないまま終わる。

本当にカメラを入れて検査してたのか、半信半疑になるときもある。その日のうちに画像データを見ながら説明してくれるし、なかなか便利な仕組みだ。

鎮静作用のある注射がクセになる感覚で、いくら抵抗しても、スーッと落ちていく。この落ちかける時の、なんともいえない浮遊感のような気分が実に心地よい。小1時間経って起こされたあとも、しばしフワフワする。

あまり喜んでばかりいると、加勢大周になっちゃうので気をつけよう。

ところで、今回、検査を受けながら、改めて「恥ずかしい」という感覚について考えてみた。

普段衣服で隠しているところをおもむろに見られると恥ずかしい。男も女も同じだ。

パンティーストッキングの上の方の厚みがあって色が濃くなっている部分を見られるのが恥ずかしいという女性は多い。私はその部分を見るのが何より嬉しい。やはり「見せるつもりのないもの」が見られることは恥ずかしいわけだ。

はだけた衣服を見られるのは恥ずかしい、下着が見られるのは恥ずかしい、下着の中を見られるのは恥ずかしいという段階的な流れがある。古今東西これは真理だろう。

だとしたら、内臓を見られても恥ずかしいはずだが、これはちっとも恥ずかしくない。実に不思議だ。

内視鏡検査で胃の中を見られることより、パンチラを見られるほうが恥ずかしいと思う人が大半だと思う。大腸をカメラで見られて、おまけに動画撮影までされても、恥ずかしいのは、お尻を丸出しにすることだけであって、お尻の中を見られていることは恥ずかしくない。思えば不思議な話だ。

いつのまにかヌード写真も、ヘア丸出しが当たり前になり、より過激に進んでいく。
当然、ヘアの次は肝心な所が解禁になり、そこまでいったら、その先はどうなるのだろう?

きっと内臓とかレントゲン写真とか、骨格の画像あたりがフェチの対象になるのだろうか。

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