2007年11月13日火曜日

気にしすぎな社長

「税務署の目が気になる」。そこそこ儲けている社長さんからこんな言葉を聞くことが多い。銀座あたりで豪遊しすぎて、税務調査でおとがめを受けるのではといった心配だ。

もちろん、自分の純粋な遊びだけが目的なら、その費用は、いわゆる社長の個人的なものとして税務署がチェックする。とはいえ、実際に業務に活かされているのなら、税務署にとやかく言われる話ではない。

守屋前防衛事務次官を接待付けにしていた御仁も、年間何十回ゴルフをしようが、実際にそれが業務実績に直結していたなら、ゴルフ費用にビタ一文ポケットマネーを使わなくても何ら問題はない。たとえ、自分自身の趣味がゴルフであって、接待といえども楽しくてしょうがなくても、あんな利益を生む接待なら、全部が全部会社の経費で当然だ。

会社でベンツを買おうが、ベントレーを買おうが、基本的に業務に利用するのなら税務署がアレコレ言うことはない。

社用車の色は、紺や黒など地味にしないと対税務署的に危ないなどという心配意見を聞くことがある。はっきり言って都市伝説の類だ。2ドアやRVも同様。そうだからといって会社での経費購入に規制があるわけでではない。強いて言えば、その存在に気付いた税務署員から、業務との関連性を問われることがあるという話。常識的な判断で済むレベルだ。会社に関係のない大学生の社長の娘に真っ赤なボルボを買いましたなどという図式では、税務署にどう主張しようが無理なのは当たり前。常識的に判断して極端に非常識でなければ、あまり気にする必要はない。

税金関係専門新聞を発行していると、とかく「会社名義ネタ」の記事に問い合わせが寄せられる。社長宅、別荘、社長車等々、世の社長さん達がこれらのテーマに結構神経を使っていることが分かる。その多くが、心配しすぎという感じがする。

0 件のコメント: