2008年6月11日水曜日

全日空ホテルで食事

溜池にある全日空ホテルに行った。全日空ホテルと書いたが、いつの間にかインターコンチネンタルホテルの傘下に収まり、だいぶ以前とは違う雰囲気になっている。

今年の初め頃、メインロビーそばの「シャンパン・バー」に足を運んだことがあったが、その時もホテル全体がいい感じにリノベートされたなあという印象があった。

外資系ホテルの参入で東京ホテル戦争なる言葉も聞かれるが、やはり旧来型のホテルは相当大胆に変身しないとこれから生き残れないのだろう。

この全日空ホテル、適度にモダンに適度に上質な感じを漂わせている。大げさではなく動線も単純で結構使い勝手は悪くなさそう。ハヤリモノを追いかける人には論外なのかも知れないが、改めて見直してみても良さそうだ。

俗に“おっさんくさい”とか“客層が疲れている人ばかり”とか評されることもある既存のホテル。オークラやニューオータニなどはコアなファンを持つ一方、ある種の人々からはそんな理由で敬遠されたりする。

全日空ホテルもある意味似たようなイメージを持たれているようだ。新興ホテルラッシュで“いまさら”感は少なからずあるのだろうが、本来ホテルの評価は、熟成していくための年月も加味されるわけだから、ここも踏ん張りどころなんだと思う。

この日は中華レストラン「花梨」で食事をした。店の内装も適度な上質感がある。無難な安心感とでも言おうか、肩も凝らないし、気負わないで済むし、かといって安っぽくもなく、程よいバランスだ。

平均的なディナーコースは、盛りつけが綺麗だったのが印象的。味の方は美味しくてうなるようなものはなかったが、×印を付けたくなるものもなかった。全体にあっさりした味付けの中華が好きな人なら気に入ると思う。

今回は、ご馳走になったので詳細な値段は分からないが、安心して人に勧められることは確かだろう。でもこのエリアでちょっとしたディナーにこの店を選ぶかどうかは微妙なところだ。

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