2008年9月1日月曜日

ウニまみれ

家族旅行で北海道に行ってきた。定山渓とニセコと登別を回った。結局、ただ温泉に浸かってきただけのような気がする。

定山渓では、定山渓第一寶亭留翠山亭という宿に泊まった。翠山亭というフロアは、限定客室となっており、一応VIP待遇。よくあるシティホテルのクラブフロアを模倣したようで、チェックインや簡単な飲み物サービスが専用フロアで受けられる。

そんなとってつけたようなサービスよりも良かったのが客室。10畳の和室とツインのベッドルームが広めの入口まわりを中心に振り分けられており、おまけにゆったりした半露天の客室風呂には、しっかりと温泉が湧いている。

食事は専用の個室で食べられるため、部屋ではかなりノンビリできた。家族連れの連泊だったので、この広さは大事なポイント。お値段も首都圏近郊の同等レベルの旅館に比べれば充分経済的だった。

食事は普通だったと思う。別注で活毛ガニを茹でてもらって、黄金のミソを舐めてばかりいたので、その印象が強い。でも連泊でも変化がついた晩餐だったような気がするので、充分合格点だと思う。

肝心の大浴場は、あまり動線が良くなく、開放感にも欠けるが、サウナがあったので甘めに評価して及第点レベル。

この宿に泊まる場合、やはり「翠山亭」指定じゃないとあまり意味はなさそうだ。

定山渓に連泊している合間には、クルマで小一時間の小樽を散策してきた。普段の気ままなひとり旅ならば、珍味狙いの寿司屋攻めに命をかけるところだが、なにしろ今回は家族連れ。いつものようなチャレンジは難しい。カウンターではなく、小上がりかお座敷でお決まりメニューを堪能せねばなるまい。

かといって、最大限努力したい私としては、近くのコンビニの雑誌コーナーで情報収集。「ムック本掲載店に美味い店ナシ」などとも言っていられず、なんとか貴重な一食をムダにしないよう嗅覚をとんがらせる。

狙いをつけた店は、「ふじ鮨」。見るからに観光客相手の大型店だが、本店が積丹にあるとのことで、“積丹料理”と看板にもうたっている。積丹料理と言われても何のことだかサッパリだが、この季節、積丹といえばウニでしょう。運良くその知識だけあったので、「ウニばっか食べれば間違いない」と判断して、お昼時に入店。お座敷へ。

生ビールのつまみに生ウニをもらい、カニの内子、鰊の切り込みなど北海道お馴染みの珍味とともに味わう。うに最高!。

旬の握りというお決まり握りも頼んだが、やはり、あらかじめ全貫握られてくる握りは、カウンターでマイペースで注文する握りに比べて、なんとなく一段も二段も劣る気がする。

私が頼んだ“メイン”は、積丹生ウニちらし。8月までの期間限定で、3千円を切る値段で堪能できる。ウニの品質はとても良かったので北海道の観光相場からすると決して高くない。

函館朝市あたりでも、このレベルの上質なウニ丼をこのぐらいテンコ盛りで味わおうとしたら、もっと高くつくはずだ。

つまみでも食べ、ウニ丼も食べ、家族たちが残したウニも食べた。上等な生ウニを残したいと思ったことはかつてない経験だった。ただただウニまみれ。ウニに呪われそうな気がした。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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