2008年9月5日金曜日

鮎、肝、ボウモア、シガー

なんだかんだと暑い日は続いているが、秋の気配は着々と深まっている。先日も高級食材専門スーパーを探検していたら、生のスジコが神々しく光っており、元気そうな松茸も威張った顔して陳列されていた。

ソーメンやかき氷で喜べる夏と違って、さすがに実りの秋にはいろいろな楽しみが待っている。

先日も、ふとした瞬間に秋を感じた。お寿司屋さんで出された鮎がきっかけ。一瞬、「いまさら鮎でもなかろう」と思いかけたが、ほどなく大いなる自分の間違いに気付く。

子持ちの鮎でした。パンパンにはった腹の中にこれでもかというぐらいに満載された小さなつぶつぶ。一体、何尾ぶんの鮎のタマゴを食べてしまったのだろう。

タマゴ自体に特別な味があるわけではないが、酒を飲みつつ、モグモグするには良好な酒肴だ。塩加減、焼き加減が良かったので、焼酎より日本酒が飲みたかったが、連日の宿酔いのため我慢する。

この日、旧友と呑んでいたのは池袋の「鮨処やすだ」。このブログでも何度も書かせてもらったが、池袋エリアで人様を連れて行ける貴重な店だ。

この日一緒に呑んだのは小学校から同窓の男。草野球に熱を上げていたときはバッテリーの関係だったが、20年以上アホ話しかしてこなかった関係だ。

仕事の話などしたことはなかったが、ひょんな偶然もあって仕事上の連携が実現しそうな話が浮上した。部下を引き連れて私の会社まで来てくれた。

仕事上のミーティングと言っても、私にとって基本的には、その後のアルコール摂取が大きなテーマだ。

当然、設定した来社時間は遅めの夕方。用件を済ませて、二人で夜の街に消える予定だったのだが、わざわざ来てもらった以上、まともな店に行かねばなるまい。

こういう状況の時、池袋は困る。全然ダメ。その点、「鮨処やすだ」は貴重だ。この日も、釣りキンキやボタンエビ、サバ、イサキ、サンマなどを刺身でちょろちょろつまんだ。すこしづつ色々味わえるのがよい。

握りも肝をたっぷり載せたカワハギやコハダ、煮ハマグリなどが抜群だった。そのほか、酢飯と生ウニをグチャグチャに和えて、スダチを少し搾ってリゾット風に小皿に盛ってくれる一品もベリーグッド。

酢飯好き、ウニ好きな私は単純に嬉しい。

なんだか秋の気配という今日のテーマから随分それてしまった。

この日、2件目には、モルトの品揃えをウリにしながらシガーも常備するバーに行った。ボウモアを片手に、友人はCOHIBAのシグロ2、私はROMEO Y JULIETAのショートチャーチルをブカブカふかした。

色気のない数時間だったが、男子校的に過ごすひとときはなかなか良い時間だった。

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