タイのクラビに行ってきた。15年ぐらい前に潜水旅行で訪れた場所だが、今回は娘との二人旅。ただホゲホゲしに行くのが目的の旅だ。
クラビといえば、切り立った石灰岩の岸壁と美しいビーチのコントラストが特徴だ。その昔、ダイビング目的で訪れた時も水中よりも陸の景観に感動した。
昨年のこの時期、娘と香港・マカオに出かけた。予想以上に実りある時間が過ごせたので今年も二人旅を計画したわけだ。
春から高校生になる娘と別々に暮らすようになって4~5年が経つ。とはいっても頻繁に会っているし、最近はしょっちゅうウチに泊まりに来る。
コミュニケーションは充分とれているつもりだが、やはり旅という濃い時間を共に過ごすことで、普段とは違う深いやり取りができた。
今回の宿泊先は「Golden Beach Resort」。手頃な中級ホテルだ。目抜き通りであるアオナンビーチに近い立地に惹かれて選んだ。
ムフフな女性とのムフフな旅行なら高級隠れ家リゾート「Rayavadee」あたりを選びたいところだが、相手は高校生の娘ちゃんである。繁華街を冷やかしたり、気軽なB級グルメ散策を想定して適度な宿を選んだ。
部屋はコテージ形式。それなりに洒落ていた。プールからはクラビらしい切り立った岸壁が臨めたし、予想よりもちゃんとしていた。値段ばかり高い高級リゾートよりもオススメかもしれない。
1泊の料金は朝食付きで1万8千円ぐらいだった。日本に比べれば格安だが、クラビ全体で見れば結構高い。まあ、この歳になって安さばかり追い求めるのもイヤだ。ファミリー旅行ならちょうど良いホテルだろう。
ホテルのある中心地・アオナンビーチエリアから船で10~15分移動するだけで別天地のようなビーチが広がる。船じゃないと行けない秘境っぽい感じが楽しい。
タイ独特のロングテールボートをチャーターして近辺の島巡りやビーチ巡りをするのが定番の過ごし方である。
設備が無いビーチに行っても“売店船”が並んでいる。売店と言ってもペットボトルや缶入り飲料をただ売るわけではなく、フルーツシェイクや簡単な料理もその場で作ってくれる。
いわば海の家のような機能だ。こういうところで食べるモノって街中の高級レストランよりも遙かに美味しく感じる。
夜になったらホテル近くの繁華街をブラブラ歩く。オカマショーの営業に励むオカマちゃんが着飾ってウロウロしている。娘は大興奮である。仕方がないからオカマにチップをはずんで写真をたくさん撮る。
レストランはどこも安い。酒を飲まない娘と一緒だと尚更安く感じる。最近、世界的に人気を集めているマッサマンカレーがどの店でも人気のようだ。
マッサマンばかり食べる娘を横目に日々クタクタな私はビールとモヒートをグビグビ飲んで、ヤムウンセン(春雨サラダ)やソムタム(パパイヤサラダ)、サテ(串焼き)をつまむ。ビミョーに辛いから酒が進む。
娘に対してはとくに「エエ格好しい」になってしまう私だが、よく考えればそのせいで何とかそれなりにキッチリしていられるような気もする。
ちゃんとヒゲを剃ったり風呂にまめに入ったり、小綺麗な服を着たりするのも、年頃の娘に「キモオヤジ」と思われたくないというケナゲな気持ちが関係している。
ハゲ散らかさないように薬を飲んだり塗ったり、得体の知れないサプリを飲むことだって、将来、娘が私を思い出す時の残像が「ハゲオヤジ」にならないように必死に工作しているわけだ。
男の子だったらこうはならなかっただろう。もっとガサツな感じで接していたはずだ。そう考えると娘の存在は有難い。感謝しなければいけない。
そんな考えだからいつまで経っても「甘過ぎるパパ」のままだ。もう高校生になったことだし、厳しく接するよう態度を改めたいところだ。
99%無理だと思う。
4 件のコメント:
いいパパじゃないですか。
きっと、ずう~っと、大甘パパでしょう。
それも、いいじゃないですか。娘さんなのですから。
ポテ珍3号さま
ありがとうございます!
勇気づけられます。
調子にのって甘甘パパを続けます!
いつも楽しく拝見させて頂いております。
素敵なパパさんで羨ましいです。
子供はいつまでたっても子供ですから甘々でしょうがないと思います!
私もこれからまだまだ素敵なパパでいられるように?子供に甘えられて答えられる様に頑張ります!
富豪に憧れる某鮨職人さま
コメント有り難うございます。
確かに甘えられているうちが花ですから、今後も嫌われないようにカッコつけて行こうと思います!
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