先日ふらっと伊香保温泉に行ってきた。快晴に加えて紅く色づいた木々を眺めて、しばし癒しモードに浸れた。
手軽に行きやすいことから、ここ数年、伊香保には頻繁に行っている。箱根あたりを選ばない点がアマノジャクチックだが、伊香保の良さは温泉の質だ。中途半端に水道水を湧かしているような宿は、どんなに風情があっても敬遠したくなる。
今回泊まったのは「岸権旅館」。400年以上の歴史を持つ老舗だ。館内に点在する湯は、いずれも黄金色の源泉掛け流し。これが実に濃い。点在する大浴場というか中浴場のサイズが大きくないのがマイナスポイントだが、温泉の質は間違いなく伊香保トップレベルだろう。
今回は広い次の間付きの特別室を選んだが、低層階に位置して眺望が良くないせいで値段は手頃。この部屋の場合、夕食、朝食ともに部屋食になるため、混雑しがちな週末でもノンビリできる。伊香保で凄いモノを食べようとも思っていないので、それなりの料理が出てくれば私は満足。
これまでアレコレと伊香保の宿に泊まってきたが、岸権旅館も再訪候補になりえそうだ。
私が一番好きな伊香保の宿は「ホテル木暮」。こちらも江戸時代からの老舗。大型ホテルだが、部屋や食事を選べば、かなりプライベート感も強まる。何より大浴場の規模が凄い。とくに黄金色の源泉が満ち溢れる露天風呂の広さと風情が関東屈指のレベル。
続いて「福一」も高レベルだ。全体的な質感では、伊香保でトップに該当する。料理の水準は伊香保随一で、オヤジっぽい宿ではあるが、正統な高級旅館。露天風呂のサイズが木暮に比べてかなりこじんまりしているので、私にとってはその点が惜しいところ。
思えば、ここ数年、濁り湯の温泉にやたらと惹かれるようになった。群馬・草津、兵庫・有馬、鹿児島・霧島、北海道・登別・・。ここ2,3年だけでも、濁り湯攻めが多い。
若い頃は、大浴場の風情だけが評価ポイントだったが、温泉成分がやたらと身体に染みるようになった昨今は、ついつい濃いお湯を求めている。これも加齢のなせるワザなのかも知れない。
濁り湯の温泉話はまた改めて書いてみたい。
2008年10月22日水曜日
伊香保。 岸権、木暮、福一
ラベル: 国内旅行
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